1月17日月曜日曇りときどき雪、雨
ハ〜イ、シモン!
今日はゆっくり書いてはいられません。
早く本が読みたいからです。
聞いてください。
ノブオ君の怒った顔、はじめて見ました。
しびれちゃうんです。かっこいいんです。
それにくらべて彼の怒った顔は一度も見たことがありません。
こわいだろうな、きっと。見てみたいです。
あ〜ん、今日はこれくらいで終わらなきゃなりません。
親愛なる友シモン、おやすみ。
あ、そーそー、今度、転校生が来るんですよ。
それも女のコです。彼ったら、またシンヤとさわいでいるんですよ。
この日の欄外の言葉は「まいにちがとてもたのしいです」でした。
確かに、思い出してみても、コウイチロウの怒った顔というのは思い出せません。激昂ということから遠い存在が彼といった感じでした。私がどんなに彼に意地悪をしても、一度も彼は怒ったことがなかったからです。で、ノブオ君はとにかくすぐにむきになって怒る人でした。まあそれが普通の男の子の反応でしょう。コウイチロウが大人っぽかったってことなのかもしれませんね。
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