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Little Eden



1月12日水曜日雪のち曇り

今日の道徳の時間は席替えについてでした。
私は一班、班長ノブオ君の班にしました。
Kさんといっしょにはいったのです。
班長はノブオ君で、班員は私とKさん、シンヤとコウイチロウです。
つまり彼といっしょの班なのです。
彼とは三日も口をきいていません。今日も一言も話をかわさなかったのです。
でも、いっしょの班になれば、話をする時があるかもしれません。
早く席替えをすればいいのですが…。
とにかく今日はうれしい日でした。

ここだけの話ですが、私はどうやらふたりの男のコを好きになったようです。
ひとりはもちろん彼です。もうひとりはタクロウ君なんですよ。
ユミコちゃんとシモンをのけて、私が彼を好きだと知っている人はいません。(あ、そうそうスズキさんも)
ほとんどの人はタクロウ君だと思わせておきました。
でも、どうやらタクロウ君も好きになったようです。
シモン、このことをどう思いますか?
まようことだけど、たくさんの人を好きになるっていいことですよね!
私はほんとうにしあわせ者です。
では、これで終わります。

  親愛なる友、シモン、おやすみ。



この日、日記の最後のほうに「恋すれば美しくなるの。恋すればやさしくなるの」と一言添えていました。私は子供の頃から恋多き女だったんですよねえ。誰かに好かれることよりも自分が誰かを好きであることが一番の幸せなんだと本能で知っていたのでしょう。だから日記にも「私はほんとうにしあわせ者です」と書いていたわけで。
確かに、好きな相手に好きになってもらえずに辛い思いもしてきたのですが、それよりもなによりも好きな人が自分にはいる、その人のことを考えればいろいろ頑張れるっていうことが一番いいことなんだというのを無意識のうちに感じていたんだと思います。
何人もの人を私は好きになってきました。でも、たった一人をずっと思い続けることのほうが純粋なのだという風潮もある中、私はそうは思わなかった。多くを好きであっても、それぞれへ向ける想いはたった一人に向ける気持ちと変わりがないってね。好きに違いはないって。たった一人へだろうが、多くへだろうが、誰かを好きになるというその気持ちが重要なんだと、そう私は思うのです。






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