画像提供サイト
Little Eden



11月17日水曜日曇り後雨

いたかったなあ、インフルエンザ!
針をさすとき、"チクッ"っていたみを感じたの。
でも、あとはいたくなかったわ。
保健室の外で、2組のウシオさんが、「テンコ、いたかった?」って聞くので「針をさすときが…」って言いかけたの。
そしたら、うしろから、紙でカゲヤマ先生に頭をぶたれちゃった。
わたし"かんしゃくもち"だから、はらがたってはらがたって!
くやし涙が出そうになったの。
でも、今、泣いたら、男子に、ちゅうしゃがいたくて泣いたんだっていわれるかもしれないと思って、グッとがまんしたの。

まえに、女子便所に、ちっちゃな絵をえんぴつで書いたことがあって、先生が「トイレに落書きした者は手をあげなさい」っていったの。
わたしは書いたことは書いたんだから手をあげたの。
そしたら、スズキさん、ハマダさん、わたしは、トイレの落書きを全部消すことになったのよ!
消すときのあの苦労といったらもう…。
ほかの組の女子も手伝ってくれて、だいぶはやく消えた。
でも、帰る時は外はまっ暗!
Kさんとわかれたあと、すごくこわかったので、いっしょうけんめい走って帰ったの。
すると、うしろにひとかげが…。
わたしはむちゅうになって走って家についてから、それがだれなのか見てみたら、なんと習字の先生だった!
あわてものの、テンコね?

シモン、おやすみ。

その時に書いたショートストーリーが以下。

 私は前に二階のトイレに豆粒くらいの落書きを書いたことがあった。今日、学活の時、先生が「このごろ、トイレに落書きをする者がいるけど、この組にはいないか?正直に手をあげなさい」って言った。
 私は、たかが豆粒くらい書いただけで、とは思ったけれど、書いたことは書いたんだから、正直に手をあげた。
「今、手をあげた者は後で職員室に来なさい」
 手をあげたのは、私とハマダさんとスズキさんだった。私たちは学活が終わってから、そろって職員室にいった。
 先生は私たちに、どれくらいの大きさの物を書いたのか、なにを書いたのか聞いた。
「掃除してきなさい。ぞうきんでおちるまでは帰ってはいけません」
「え?あの壁全部ですか?」
「あたりまえです」
「でもほとんどが全部、ほかのクラスの人が書いたのに」
 すると、そこにいたほかの先生方も「手ぬるいよ。全校のトイレを掃除させたほうがいい」などと口ぐちに言った。
 私たち三人は、ぞうきんを持って二階のトイレまで行った。トイレに着くまで口くぢに私たちは先生たちの悪口を言いあった。
 トイレに着くと、さっそく私たちは壁の落書きを消しにかかった。ぞうきんでごしごしこすってはみたもののなかなか落ちない。しばらくすると、ほかの組の女子が手伝いにやってきてくれた。でも、水と洗剤だけではどうしても落ちない。なぜなら、油性のマジックで書いてあったり、ナイフなどで壁を掘ってあったり、ボールペンで書いてあるような所もたくさんあるからだ。なかなか落ちないので、私たちはだんだんたいぎくなってきた。
「どう?消えたかしら?」
 先生がはいってきた。
「先生、おちないよー」
「そんなことない。こする力がたりないからおちないんだ」と、先生は言った。
 ふと私は窓から外を眺めた。真っ暗だ。
「先生ー、消えたよ。掘った所は、絵の具を塗っといたからね」
 私は、外を見ていた目を中に戻した。

トイレの落書きを消したことは今でもよく覚えているなあ。それにしても、注射が痛くて泣いているって思われたくないって、どんだけ負けず嫌いなんだよって思います。まあ実際、負けず嫌いだったんですが。

それにしても、トイレの落書きを正直に申告した私たちを先生たちは理不尽に扱ったよねえ。確かに、落書きをした私たちも悪いんだけど、ちゃんと反省して正直に言ってきたわけだから、もうちょっと考えて言ってほしいものだ。今でもあれは恨んでる。正直者はバカを見るっていうのをああいったことで教えてしまうから、誰も正直に言わなくなってしまうんじゃないかしら。まあ、先生なんてものは今も昔も理不尽な人が多かったと思うよ。それは先生に限らず、それが大人ってもんだろう。私自身も理不尽なこと言ったりしたりするからねえ。(笑)






inserted by FC2 system