11月11日木曜日雨とつよい風
きょーの5時間、体育がはじまるちょっとまえ、コウイチロウのかばん、つくえ、いす、学生服に、ベタベタ、シールをはっつけてやったのです。おもしろかった。コウイチロウ、カタオカさんのことが好きなのかもしれない。
その時の様子が以下。
体育の授業がはじまる前の休けい時間のことだった。
「Kさん、またコウイチロウの牛乳を机に両面テープでつけるの?」
私は、一生懸命、両面テープで牛乳を机につけようとしているKさんに聞いた。
「ええ、そうよ」
「Kさんも好きねえ」
私は、そういうと自分の机までいった。私の筆入れにはシールがたくさんはってある。カゲカワについさっきつけられたのである。私はその時、ある事を思いついた。
「オサ!今こそ私たち女子のうらみをはらす時がきたわ」
私は続けて言った。
「オサにKさん、コウイチロウのカバン、制服、机、椅子にシールをはりつけてやろう」
すると、トイレで体操服を着替えていたみんなが入ってきて「私たちもやらせて!」と加勢してくれた。
「私、シールを提供するわ」
トビは机にいきながらそう言った。
「ありがとう、トビ。助かるわ」
私は心から感謝しながら言った。(感謝なんてそんなもの思わないでいいとお言いでしょうが)
まずはじめに、カバンや机、椅子にシールをベタベタはりはじめた。その次に机にくっつけてある牛乳が見えないようにカバンと一緒に机の上におき、制服をかぶせた。そして、また、制服の上からシールをベタベタはった。
次にテープで、机、椅子をぐるぐるしばりつけた。そして、見えないように上からカッターシャツをかぶせておいた。
これで準備完了!あとはコウイチロウがこれを見つけて怒るか、そうでないかを見るだけ。授業がはじまりそうなので、私たちは全速力で講堂まで走っていった。
さて、その後どうしたかと言うと、私たちは男子より先に教室に戻った。
しばらくして、コウイチロウが戻ってきた。私たちは期待に胸をふくらませた。
けっきょく、コウイチロウはなーんにも言わなかった。このことについては。
ここでコウイチロウという一組のゴミのことについて話してみよう。
性格は長気。だから怒らない。(実際、彼の怒ったところはまだ一度も拝見させてもらっていない)最後に言っておきたいのは、彼はかなりの想像魔だ。どんなことを想像するかということはおしえるわけにはいかない。そうすれば、彼のプライドぱズタズタにひきさかれることになるだろうから。(そうなってほしいものだ)
よくもまあ好きな人のことを「ゴミ」だの言えたものだなあ。(笑)
それに、これってある意味イジメですよねえ。もしかしたら、当時の彼は、私らにイジメを受けていたと思っていたかもしれない。
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