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Little Eden



9月17日金曜日はれ

今日は、一日中運動会のれんしゅうをした。かなしいことに、2年生の6、7、8組とも1年6組ともおどれないの。私たちは1、2、3、4、5組がおどるのよ。かなしー。
金曜ロードショー「戦慄のエクソシスト・のろいの館・悪魔はおまえだ」をみた。おもしろかった。

9月20日月曜日あめ

きのうは、運動会だった。
はずかしーことに、800メートルの長きょりのとき、600メートルと10メートルのところでたおれてしまったのだ。そのため、今日、イケさんが「テンコさん、きのう、あんた800メートルでたおれたでしょう。あんた有名になったわよ」なんていうんですよ。きっとタクロウにも知れわたったことでしょう。ピンポンパンでは、はしごで失敗をして1位になるところ、4位になってしまった。クソッ。
日曜洋画劇場「人間狩り・キョーフ、ショットガンの犬たち」おもしろかった。

運動会の様子を次のようにショートストーリーとして書いた。

 運動会の日、私の出た種目は、800メートルとピンポンパンだった。
 ピンポンパンは、あとすこしで一位になりかけてたのに、はしごで失敗してしまって四位になってしまった。そして、なんと、なんとですよ、フジカゲさんが一位になったのだ。これはくやしいことだった。
 800メートルでは、600メートルと10メートルの所、つまり1組と2組の目の前で倒れてしまったのだ。
「大きく息をすって、大きく」
 もう目の前がまっ暗だった。先生の声が遠くに聞こえる。でも私は、いっしょうけんめい大きく息をすおうとした。でも、のどがからからで息をすることができない。いくらか息を取りもどした私は、そのまま保健室にいった。
 保健室にはベッドが三つある。窓辺のベッドには、カツミが寝ていた。
 私は、まん中のベッドに寝た。そして、気分が少し良くなったころには、カツミとなんやかんやと話をした。
 すると、クラス対抗リレーがはじまったので、カツミはいってしまった。
 私は、ひとりポツンとベッドに横たわっていた。
「なんでまあこんなに私の体は弱いのかしらねえ。いやんなるよ。また男子になんか言われそ……」
 私はひとりごとをいった。
 でも、昼からは気分もだいぶ良くなったので校庭に出た。コウイチロウたち男子が長きょりに出るので、コウイチロウに学生服とズボンを借りて着てみた。うれしいというか悲しいというか、みんなが「わー、テンコ、似合う。かっこいい。後ろからみると男そっくり」と、はやしたてるのだ。
 ま、私にしちゃあうれしいことなのだ。

私がよくぶっ倒れる子供だったのは、身体が弱いからというわけではなかったと思います。とにかく子供時代の私は小食でひどい偏食な子供だったからです。だから持久力を必要とする運動は苦手でした。
それにしても、確かに運動会の時に男子の学生服を着た覚えはあったのですが、まさかコウイチロウの学生服を借りて着ていたとは。これ、今思うと、当時もすごいと思っていたとは思うんですが、それ以上にすごいことだと思いませんか。普通、女子に自分の学生服、上だけならまだしもズボンまではかせてくれるなんてことはないと思いますから。やはり、コウイチロウは私のことを好きだったのかもしれませんね。私がもっと積極的にぶつかっていってたら、彼とお付き合いすることになって、いろいろとその後の人生に影響があったのかもしれません。






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