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Little Eden



9月16日木曜日

昨日は、ユミの入院しているびょーいんにいった。
今日はひとりさびしくはじめて学校にいった。家でると、すんだ空気をむねいっぱいにすって、学校への道をいそいでいった。道のよこの草がつゆにぬれて太陽にはんしゃしていた。だんだんとひとがたくさんふえていき、ざわめきもたえない。「ああ、きもちがいい」と、ひとりごとをいった。

これを元に次のようなショートを書いた。

 火曜日にあんな手紙をもらったので、今日はひとりで学校に行くことになった。
 私は、いつもより早く家を出た。家を出ると、私は、すんだ空気を胸いっぱいにすって道を急いだ。なんだか足どりも軽い。
 露にぬれた草が朝日にあたってキラキラと真珠のようだ。
 いつもは、道で高校生とすれちがうのだが、今日は小学生たちとすれちがう。
 高校生の人たちとは違って小学生のみんなは、ペチャペチャおしゃべりが多い。なかには遊びながら行く子もいる。そんな小学生たちを見ていると、私はうれしくなる。
 でもその反面、ふっとあの人たちのことが思いうかばれてくると、なぜか悲しくなってしまう。そういうときは、もう小学生の子たちでもなぐさめにならない。
 ほんとうに悲しいことだ。

本当に自分は悲しかったのだろうかと思ってしまいます。もちろん、当時の私は二人に自分の気持ちを受け入れてもらえなくてつらいと思っていただろうし、それは本当にそう感じていたことでしょう。けれど、こんな文章を書いてしまう私は、それこそその気持ちを体験したいがために自らトラブルに飛び込んでしまっていると思われてもしかたないと思います。それに、創作者としての自分はそれを間違ったこととは心底思ってないのですよね。表現にリアリティを持たせるためにも体験するということは理にかなってると思うし。ほんと物書きほど業の深いものはないと思います。






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