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Little Eden



9月8日水曜日くもりのちあめ

今日は音楽会でうたう歌のばんそう者と歌をきめる選曲係をきめた。
ばんそう者はカシワギさん、カタオカさん。せんきょく者はオサジマさんと私。歌はなにうたうのかわすれちゃった。
シモラーシャ、今日も会えたわ。タクロウに。
あんね、シンヤが、コウイチロウは私を好きなんだっていってたの。しんじられないわ。でも人からすかれるのって好き。でも、なによりもタクロウにいってもらいたい。シモラーシャ、また明日、市民会館でタクロウにあえますように。いーいことがありますように、いのっててちょうだい。それから、雨がふらないようにっていのっててね。じゃおやすみ。

これを元にショートを書いた。それが以下。

 今日の道徳の時間、音楽会のピアノ伴奏者と選曲者を決めた。
「まず、立候補はありませんか」
 誰も立候補をしない。
「おい、テンコ。おまえが立候補せやい」
 シンヤやカドナガが言った。
「あたし、ピアノの発表会があるからできない」
 私は、そういった誘いをことわった。
 そして、推薦でカタオカさんとカシワギさんに決まった。私は、選曲係にオサジマさんと立候補した。
 そして、放課後、第一音楽室にいった。1組は自由曲「明日という日があるかぎり」課題曲「線路は続くよどこまでも」だった。

それにしても、そんなことがあったんだ。>コウイチロウは私を好きなんだって
もしかしたらコウイチロウを好きになっていったのって、これがきっかけだったのかもしれない。こういうことを聞けばどうしても意識してしまうものですよね。そういう目で見ていけば、相手のいいところばかり目に付くようになる。
そこで、それを踏まえてどうして好きになっていくのか考えたんですけれど。自分を好きになってくれるということは「私をいいと思ってくれたから」と思うわけです。そういう人は私にとっては「いい人」「好ましい人」となるわけで。そうすると必然的に好意的に見てしまうわけですよね。で、ここで好きになってしまうかそこまでいかないかの差は、やはり顔なんでしょう。コウイチロウはそんなに悪い顔じゃなかったし、何よりも優しかった。時々意地悪はしてきたですけれど、それも「かまってくれている」という感じの心地よい程度の意地悪だったし。まあ一つ気になったのはそれほど背が高くなかったことですか。私は背が高い人が好みだったので。でも、好きになってしまえばそんなの関係ない、ですよねえ。(笑)






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