そのときに書いたショートストーリー。
意地悪な見方をすれば「黄金虫だって生き物」というこの言葉も本心から言ってるのだろうか、他の女子とは違うのだとの自己顕示欲なんじゃないかという見方もできる。それはわからない。当時の私のこの時の本心は私自身でさえもわからない。当時の私だってわかっちゃいないだろう。ただ、子供ってそういう純粋な正義感みたいなものはあるんだと思う。というか、親や周りの大人たちに植え付けられた考えとも言うべきか。そう思うことが正しいことなのだと何の疑いも持たずに。だからこそ、親が入信している宗教にも自分の考えで従うではなく、親が言うことが正しいことなのだと刷り込まれて自分も入信してしまうのだと思う。それはもうしかたない。 と、ここまで書いたわけですが、小学生の低学年までならそれもあるでしょうけどね。さすがに中学生になったら自分の考えっていうものもできてくるの思うのですが。でも、私の場合はわりと子供っぽい考えしか持っていなかったように思います。簡単に他人の考えに感化されるところはあったようです。とくにまだ中学に入りたてのこの時期は。それからたくさんの物語を読んでいき、だんだんと「自分だけの考え」を構築していったのです。生涯の中で中学3年間が一番濃密に読書をしたものですから。私の人生の中で一番頭のいい時期だったんじゃないでしょうか。本当に賢かったとは言えませんけれど。少なくとも賢い人間と思わせることには成功していましたね。 | ||