6月20日日曜日はれ

今日はＫさんの家にいくつもりだった。
と中、家にいた時、Ｔちゃんから電話がかかってきて「しみんかいかんへいかない？」とさそってきた。私はことわった。
でも、あの時ことわらなければよかった。
あとでＫさんの家にいったが、るすだったのだ。二つのチャンスをとりにがしてしまった。ああ、なんというドジなのだろうか、この私は。だから一日じゅうお母さんと家にいて、とてもたいくつだった。
でもきのうのうちに「宝のひょうたんの秘密」をよんで、今日のうちに「石の花」をよんでしまった。おもしろかった。

　今日は、ラ・セーヌの星の最終回の時のをカセットにうつしていたので、Ｋさんにもっていくことにした。
─ジリリリリリーン
「はい、コクケンですが……、あ、Ｔちゃん」
「テンコ、市民会館へいかない？ほら、絵をてんじしてるってやつ」
　私は答えた。
「ごめん。いきたいけど、Ｋさんとこにいかなきゃならないの」
「じゃ、しかたないわね」
「ん、ごめん。じゃバイバイ」
「バイバイ」
─チン
　急いで私はＫさんの家にいった。
─ガラッ
「Ｋさーん」
─シーン
　なんのオートーなし。も、一回…
「Ｋさーん」
─シーン
　私は家に帰った。そして、Ｔちゃんの家に電話をかけた。
─出てこない
　Ｔちゃんはもういったらしく、出てこなかった。
　私は、二つのことを取りにがしてしまったのだ。おかげで一日中たいくつだった。