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Little Eden



6月13日日曜日はれ

今日、昼までは、すっごいたいくつだった。でも昼から2時くらいまで、お母さんとレコードを聞いた。レコードを聞きおわると2人で境に買い物しにいった。お母さんはスカートを買って、私はスカートとようふくと「わし」のついたベルトを買ってもらった。今日は天気もいいし、はればれしていて、気もちがよかった。
はーやく明日になーれ。あーあ、今日、美術のしゅくだいやるつもりだったけど、またたいぎくてやらなかった。
月曜日か火曜日か水曜日にはぜったいやらないと先生にしかられるわー。

母と買物に行った時の様子を次のように書いていました。

「テンコ、買い物にいくかい?」
 私は飛びあがって喜んだ。
「いくいく。お母さん、なんか買ってね」
 毎度のとおり日曜日は、アーケード街も人がすくなく、ひっそりしていた。
 母と私は、ちょこちょことお店にはいっては、なんやかんやといいあい、出ていった。
 そして、洋服屋にはいると母は私に「お母さんにはなにが似合うかしら」と、いいながら、スカートのたくさんある方を見た。私はいじわるっぽく「お母さん、ここにあるスカートではけるのあるかな」といった。
 母と私は、いつも姉妹みたいにふざけあいをするものだ。私はそんなかわい気のある母が好きだ。

こういったことを書いている日記を読むと、私と母はうまくいっていて、母が大好きな女の子といった感じではあるんだけど、今の私からすれば当時の私の気持ちって、母を好きなだけではなかったと思っているんですよね。叱られてばかりで怖いお母さんという印象が強くて、本当に好きだったのかどうかも疑わしい。けれど、母は確かに可愛げのある人でした。頭がよくてどんな状況下でも適切な対処ができるそんなスーパーウーマンといった感じな人なんですけど、うっかりものという面もあり、そのギャップが親しみやすさを他人に感じさせる、そんな人ですから。だから、母の周りにはいつも人や笑いが絶えないのです。もっとも、そういった人であっても少なからず嫌ってくる人は出てくるわけですが。聖人君子だから嫌われないというものでもないわけで。いい人だから嫌うっていう人も世の中にはいるものですからねえ。

私も母のような性格だったら生きやすかったんだろうなあと思います。けれど、どちらかというと、私は父親に似てしまったようです。






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