5月15日土曜日

今日は、剣道のこころえを忘れ、竹刀をけんかに使ってしまった。
でも、どうせまけてしまった。まけてしまったというより、このけんかは勝負はないのである。
友だちの話では、タクロウは剣道をならっていたとか。
なかなかの使い手で、すきなどぜんぜんなかった。
私の方は、ぜんぜんうまくいかず、つくづく自分はへただなあと思っていた。けれど、友だちのいうのには、「テンコちゃん、うまいなあ」というのだ。
でも、私はまだまだ新まい。今度から、まじめに練習にとりくみ、じょうずになって、二年か三年になったあかつきには、タクロウめがけて、かたきをうつのだ。そのために、早く二、三年生になりたい。

それにしてもひどいしうちに出あってしまった。
あの時、でしゃばらなければ、竹刀で頭をうたれずにすんだのに。
竹刀が私の頭をうったとき、いっしゅん、目の前がキラッと光り、あたりの声々がまったく聞こえなかった。
でも、竹刀とはけんかにつかうものではないよな。