中学の入学式で、長かった髪を切ったわけですが、確かに私は髪は切りたくなかった。伸ばしたいと思っていたので。ただ、あの不幸な出来事があったせいで、自分の容姿の一番の特徴である長いお下げを切ってしまって、誰にもあの時の私なんだとは思われたくないという気持ちから、母の「髪を切りなさい」という言葉に従ったわけです。 あれ以来、私は自分を女として見られるのが嫌で、男っぽい格好や仕草、男子と張り合う、そんなふうに変わっていきました。まあ、もともと女女したところがなかった私だったので、さらにそれに拍車がかかったというだけだったんですが。 男子との喧嘩は日常茶飯事でしたね。とにかく「こぇー女」と異名までもらったし。クラスには一人はいる、うるさくて喧嘩っ早い、そんな女子になっていったものでした。声もキンキンと甲高くてキャンキャンと吠えてましたしねえ。(笑) | ||