プールに泳ぎに行っていたSは当時私が好きだった男の子ですが、それをT子に話したシンイチっていうのは、確か転校してきた子だったよなあ。この子とはよく追いかけごっこをして遊んだ記憶があります。男として意識してたわけじゃないんだけど、彼に追いかけられるのは好きでした。 シンイチとの思い出で印象強く覚えているのが、もうすぐ卒業だという2月のある日、忘れ物を取りに戻ったときにショッキングな事件があり、学校に戻ってからそれを友達には知られたくなくて、何でもない風に装っていたのですけど、彼が「○○だったりして」と何気なく私に放った言葉で血の気が引いたことです。そのときに彼が言った言葉はよく覚えてません。ただ、彼がそんなことを言ったということで、私の身に起きた事件をまさか彼は知っているんじゃないかと有り得ない気持ちまで抱いたことでした。 だけど、今思うと、彼も何となく私の様子が変だぞと感じてはいたんじゃないかと思います。それで、心配してくれてたんじゃないかなあって。 | ||