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Little Eden



8月15日水曜日

きょうは、あさからぼんおどりに行くとは言ってはいませんでした。夜の7時ごろ、弟とけんかをして家からおいだされました。だけど、わたしたちは泣かずに弟といっしょにのはらであそびました。そして、すこし、ごろんとして、家のげんかんまえで、わたしは「あたしぼんおどりに行きたい」と言って行きました。一回めのときは、会かん前でのはらに行きましたが、2回めのときは、ほんとに行こうとしました。すこし行ったところで、うしろからお母さんが「どこいく」と言いました。わたしは「ぼんおどり」と言いました。「そんなかっこうでいくのか。行くのならゆかたを着て行け」とお母さんが言いました。家に帰って、ごはんを食べて、ゆかたをきて行った。おどりをしていた。はじめはしなかった。おこづかいの内30円つかって70円のこった。あとで、カメイさんたちが「おどらなきゃジュースがもらえないし、来たらおどらなきゃいけないのよ」と言っていました。それで、わたしは弟とおどりました。足がむずかしいので、はじめのうちは、あじゃぼじゃにしました。2回めのときは、じょうずにおどりました。
2回めのとき、お母さんが「テンコー、ワヒコー」と言っていました。わたしはちょっとふりむいておどりました。おどりがすんでいってみたらいなかったので、わたしはぞーっとしました。
こころのなかで(もしかしたらゆうれいかも)と思いました。そして、大人の人のおどりを見て家に帰りました。わたしの家に帰るのはなんとぶきみな帰り道。あかりがついているのは1けんか2けんしかない。やっとたどりついてあしをあらってはみがきをして、トイレに行くときにはこわかった。
なぜかというと、となりにあかりはついているけど、人がいない。うしろのあっちゃんの家にはあかりがなかった。手をあらってねました。

懐かしい。今でもよーく覚えてる。何が原因だったか、たぶん些細なことでケンカして、玄関から追い出された私と弟。確かこの日だったと思うのだけど、ケンカしてたことなんか忘れて玄関前で八十八夜を歌って遊んだんですよね。私たち姉弟の精一杯のアピールだったんだと思う。仲直りしたよっていう。でも、応えはなく、しょうがないので盆踊りにいくことにした。

それにしてもあの声はいったい何だったんだろうな。盆踊りだったから、やっぱり幽霊だったのかな。あの頃で亡くなっている人といったら、母の弟である叔父さんか、父の母である祖母だったと思うんだけど、叔父さんのほうは子供の頃に事故で死んだということなんで、どっちかっていうと祖母なんじゃないかな。母と間違えたということは女の人の声だったということで。おばあちゃんは私が小2の時に亡くなってるんだけど、かわいがってもらったよなあ。どこかのお寺に行ったときに一緒に写った写真が残ってるけれど、元気な頃のことだからまだ小学校に上がる前に写したものだろう。おばあちゃんは頭がはげてたのでハンカチを頭にのせて日差しから頭を守ってた。おばちあちゃんに似たのか、私も髪は子供の頃から薄かった。私ももっと年取ったらはげるんだろうな。(笑)

それから、トイレは本当に怖かった。当時のトイレは外にあったからね。だから、ついつい玄関前の茂みで用を足してしまってた。でも、女だから拭いた紙をそこに投げたままにして、結局母に叱られたんですよねえ。しかも、同じ場所でやってたから、匂いなんかがしみついたりして。ほんと、しょーもないことばっかりしてた子供時代でした。(苦笑)






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