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Little Eden



8月14日火曜日

きょうは弟もけががよくなったから弟は「海に行く」と言って用意をしてしまった。わたしは弟が行くんならわたしも行こうとおもった。そして、水泳着を着かけた。そしたら、お母さんが「きょうはねる」と言ったので「わたしも」とぬぎかけた。そしたらまたもやお母さんが「やっぱし暑いから海に行こう」と言って着がえた。わたしの方は、ぬいだり着たりしてはらが立った。水中めがねをばけつの中にいれ、あみをもって行った。
なんと海の中にはいるとどようなみがきたりして海の中は、ものすごくきたなかった。
そして20分ぐらいしたらかえった。

あの頃は、歩いてすぐの場所に砂浜があって、泳ぎたいと思ったら水着のまま家から砂浜まで行ったものでした。
今では実家は小5の時に引っ越して、それまで住んでいた場所より西へ数百メートル離れた場所にありますが、私は今でも引っ越す前の借家を懐かしく思い出します。
子供の頃は、狭くて汚い、トイレも家の外にあるようなボロな家から二階建ての綺麗な家に引っ越せて嬉しいだけでしたけれど、今では、あのオンボロな家に住んでた頃が一番幸せな時代だったんだなあと思います。
新しい家に引っ越した後、次々と不幸な出来事が起きたものですから、新しい家に対しては本当にいい思い出ってありませんでしたね。確かに、自分だけの部屋が持てて、それだけは私にとってはよかったなあとは思いましたけれど、それ以外ではとくに父に身体的に、母には状況的に悪いことばかり起きたと思います。けれど、そんな両親は、私や弟には苦労はさせませんでした。

ところで、日記に書かれた日のこと、よく覚えています。普通ならこんな一日って過去の記憶に埋もれてしまって思い出しもしないんでしょうけど、こうやって日記に書いていたからか、それともよっぽど印象強かったのか、水着を脱いだり着たりしてむかついた気持ちを忘れてませんでしたね。(笑)
あと、日記には書けなかった、もっと幼い頃のこと。たぶん2歳か3歳の頃に海水浴に連れて行ってもらって、浮き輪に座らされて海に浮いているところが写真として残っていました。私は顔をくしゃくしゃにさせて泣いていて、傍では笑っている母が写っていたので、父が写してくれたのかな、それは記憶にはなかったですねえ。

夏になると毎日のように泳いだあの砂浜は今ではもうありません。埋め立てられてしまったからです。もう子供の頃に見た浜辺の風景はどこにもないのです。変わっていくのがあたりまえとはいえ、他の場所はそんなに変わらない田舎町なのに、砂浜だけもうないというのが何だかとても切ないですね。






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