2013年01月06日(日)20:43

くもり

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2013年01月06日 20:39

ささやななえさんの「たたらの辻に…」の表紙裏の言葉「こんな弟がほしかった」

『私はこんな弟がほしかった。シッカリしていて、りこうで、生意気にも私をリードして、そのくせ甘えてくる弟がほしかった。そして、絶対条件としてハンサムでなければならない。血がつながってなければ、なおよろし。』

そしてその続編の「水面の郷・水底の守」の表紙裏の言葉「わたしは弟がほしかった」

『ほしかったら、ほしかった。本当にほしかった。どうしてもほしかった。毎日毎日、からかっていじめて、困った顔を見て、喜びに打ち震えたかった。ああ、わたしは心はすでに山上先生よ。』

ささやななえさんのマンガは子供の頃、特に好きだったという覚えはない。だから、それほど執着を持っていたわけではないのだけど、後にこの二冊のマンガを手に入れて読んでその内容にはまったものだった。とにかく、この二冊はかなり私の好きな物語となった。作者の願望が詰め込まれた内容で(今風に言えば)萌えた。(笑)

ただ、やっぱり弟を持ったことのない作者だからこそ描けた内容だよなあ、ほんっとファンタジーだよなあとも思った。だって、私は弟を持つ姉だったから。そりゃ、血がつながっていようがいまいが、弟に本気で恋してしまう姉もどこかにはいるだろう。昔は近親相姦だって当たり前にあっただろうし。けれど、やっぱ、私は弟には恋なんてしなかった。弟はそれなりにモテていたようだけど、私は「どこがいいんだろう」と思ってたし、どんなにハンサムであろうとも、しょせん弟は弟なんじゃないかなあ。まあ、確かに弟がガクトさんみたいな人だったら…んーどうだろうなあ。血がつながってたらやっぱりそういう気持ちになんてならないような気もする。たとえば、ずっと一人っ子として生きてきて、大きくなって生き別れていた弟が弟としてではなく一人の男として現れたとしたら…どうなんだろうな。果たしてその時、私は弟に恋するだろうか。それはまあその時になってみないとわからないんだけど。

それにしても、中学の頃、同級生に熱烈な告白をされたことがあったんだけど、その相手もそれまでまったくそんな目で見たことのなかった男の子で、私は「弟のようにしか思えない」と言ったことがある。今思えば、たとえばその頃に今の旦那さんに告白されたとしても、きっとその男の子に言ったように「弟としか見れない」と言っただろうな。ただ、旦那さんは今でも何となく弟っぽい感じがしないでもない。だから、恋していると感じたことはずっとなかった。私にとって恋と愛は別物だからなあ。





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