2012年03月07日(水)14:51

くもり

創作しない、具体的に言うと小説など書かない、ただの読者の側の人間は、小説を書く側の人間とは決定的に違う人種なのかなあと思う。もちろん、創作などまったくしない読むだけの人のすべてがそうであるとは言わないし、創作する側、書く側の人間にも「どんなものでも書く」という作家に対して「あんな残酷なものは書かない」「吐き気がする」「自分はあんなものは書かない」という作家はいるだろう。

私は「明るく、前向きで、救いのあるハッピーエンド」を否定するつもりはないし、私自身もそういう物語に救われることもある。だけど、時には残酷な内容、目を覆いたくなるような悲惨な情況、悪夢でしかないバッドエンドに救われることもある。だから、私自身も暗く残酷な内容の物語を書いてしまうこともあるのは、それを必要としている人もどこかにいるかもしれないという思いで公開するわけだ。

たとえば、私が某投稿先に投稿するような、親殺し、子殺し、虐待、性同一性の悲惨な末路などを題材にして、そのほとんどをバッドエンドにして書くのも、書かれたことは創作だけど、そういったことが実際にないわけじゃないこの世の中だから、こういうことで苦しんでいる人をもっと理解してあげてほしいなあという思いで書いたわけだ。子殺しの話は、子供を殺してしまう母親のその背景、その心理を理解してほしくて、それで書いたわけだし。ただ、そういった体験をした人にとっては読むに堪えない内容だろうし、初めて紙面に載ったことのある「空への解離」などは、さすがの私も当時妊娠していた友人の奥様には読んでもらうのをためらったものだ。やはりそういう内容に理解を示してくれる人というのは少ないんじゃないかと思ってもいたので。

悲惨な内容の小説に対して嫌悪しか抱けないという人は、どうしてもいる。

だけど、昔の私はそれが許せなかった。それは私自身を否定されたのと同じだったから。私の創作物は私の分身でもある。それに対して嫌悪されるということは、まるで自分が人間として欠陥があると言われるような気がしたものだ。もっとも、たぶん私は欠陥のある人間なんだろう。そうなのかそうでないのかなんて自分じゃわからない。ある人にはそう見えなくても、また他のある人にとっては「あなたは欠陥だらけだ」と言われるだろうし。実際、私はそう言われたこともある。だから、私はどこか欠陥のあるそんな人間なんだろう。でも、完全無欠な人間なんてどこにもいない、たぶん。私を「欠陥のある人間」と断じた誰かも、程度の差こそあれ、どこかに欠陥はあるはずだ。まあ、その人は「あなたのように活字にしてまで己の醜悪な性質を暴露なんてしない」とは言うのだろうけれど。

私はなぜ書くのか。

確かにそういう性質の人間のことも理解してほしいから書くというのもある。私だけじゃなく、私のような性質の人間のことも理解してあげて、と。でもそれはひとつの理由でしかなく、私が書く一番の理由は「私が読みたいと思うものを読みたいから」でしかない。私か読みたいというものを私は書いているだけに過ぎないのだ。まあ、そんなものを読みたいなんて思う私のことを「やっぱり最低な奴だな」と思われるんだろうけれど。でもそれが私だ。今さらいい子ぶるつもりはないし、私は自分が最低な人間だと自覚している。どんなものでも書くという点で。ああでも、どんなものといっても、書けないジャンルもあるけどね。時代劇とか推理物とか、つまりちゃんとした小説っていう意味でだけど。私は実は小説書くのは上手じゃないよなあと気づいてしまったから。まったく歯牙にもかけて貰えないというわけじゃなく、ある程度のところまではいくけど、ちゃんとした作家にはなれそうにないもの。たとえば有名な賞を取れるくらいの。直木賞とか、そういうの。無理無理。(笑)

と、まあ、「八日目の蝉」という小説や映画について「大喝采を浴びている状況にぞっとしている。こんなものがよく平気で受けいれられるものだな、と」と書いていらしたのを見てこれを書いたのだけど、その人のその気持ちは尊重して然るべきだし、文章のヘタクソな私が何か書いたとしてもいらぬ誤解をまたされそうなので、リンクしないで引用させてもらった。まあ、誤解されそうだと言うのならこんなもの書かないがいいんだろうけど、そこはそれ、やっぱり私のような人間はそんなふうに見られてしまうのだなあと、昔の私ならここで怒り心頭となったものだけど、今の私はちょっと悲しいかなと思うくらいで、でもちょっとは「こんなこと思ったです」と、誰か私の気持ちをわかってくれたらいいなという気持ちで書いてみた。うーん、なんかだいぶ言い訳っぽいよなあ。まあいっか。(笑)
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■[つぶやき]はてなone

どんなものかと登録してみたのだけど、ログインした画面がなんだかフェイスブックの画面に似てた。でまあ、自分の書いたダイアリの内容がタイムラインに流れてきていて、昨日書いた記事も表示されていたのだけど、ちょっとした問題が。昨日は、どうしても画像を表示させたくて、ケータイで写した写真をメール送信で登録できないものかとやってみたんだけど、これってブログに記事と一緒に登録しないといけないらしく、ケータイで文字を打ちたくない私だから、写真だけはてなフォトに登録してから好きな大きさで表示させてゆっくり記事を書きたいなあと思ったわけで。それで、いったん画像だけ送信したのだけど、そのまんまの写真のでかさで表示された記事だけが更新されてた。まあ、それを削除して、もう一度改めて記事を書いて更新しなおしたのだけど、はてなoneでは削除したはずの写真だけの記事も流れてきていた。うー自分だけが読むならそれでも別にかまわないけど、これって友達登録した相手のタイムラインにも流れてしまうってことだよなあ。いちお、自分のサブアカに友達申請しただけで、誰か他人を友達登録したわけじゃないから迷惑にはらないんだろうけど、のなびーのアカアントで誰かと友達登録するわけにはいかないかも。これからも写真アップした記事とかここでは書いていきたいって思ってるし。せっかく手軽に写真で更新ができるんだからさ、これからはけっこう写真撮ったりするかもしれないし。今、自分のケータイには公開していない写真が何枚かあるんだけど、これ、去年の夏に水族館でお魚やカメさん写した写真なんだよなあ。まあ、もう時期外れだから、これを公開してなんか書くっていうこともするつもりもないけれど。これからはマメにケータイで写真撮ってブログに記事上げしたいじゃん。自分が楽しむためにさ。

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