2009年09月21日(月)07:31
晴れ。

昨日の仕事は5時まで。今日は月曜の上にシルバーウィーク真っ只中ってことで、きっと忙しいだろうな。だから今日は遅くなることだろう。それでも6時で帰るつもりだけど。旦那は昨日夜に出勤して一本で今朝戻った。今日は9時半に起こして昼前に出勤。だから、早く帰らなくていいんだけど。体調不調というか腹具合がよくないし頭痛もしていてちょっとしんどい。頭痛はマンガの読みすぎかなあとも思うけど、もしかしたらそろそろ玉姫様のご来訪なのかもしれない。






さて、そのぶっ続けで読んだマンガっていうのが、真崎春望の「舞姫七変化」なんだけど、前回の「エンジェル・ウォーズ」もそうだったんだけど、この舞姫も私の書いている小説に影響与えていたものだった。主人公の舞姫、おじょうのあの大食らいなところや、くるくる変わる表情やらがまんまシモラーシャなんだよなあって。発売された頃を見れば「光の乙女」を書く前の日付だったし。おじょう、国枝(こんな字だったっけ)は阿国の生まれ変わりで、周りの人間たちにもいろんな日本史に出てくるような人間たちが転生してきているんだけど、他の人たちはみんな転生前の記憶を持っているにも関わらず、阿国だけが記憶がないというのもそうだし。

で、ここまで好きなマンガの読み返しをしてて思ったんだけど、少しづつ私は好きなマンガの設定やらキャラやらを自分なりに使って新しい物語を構築している、と、私は思ってはいる。うまい具合にそれができているかは自分ではなかなかわからないけれど、それでもそのまんまその設定やらキャラやらを使っているわけじゃないっていう自負くらいは持っているつもり。そんなことを思った時に、この舞姫の7巻のあとがきで、作者が書いていたベジャールという人の言葉に多いに頷いてしまったんだよね。ベジャールって人はバレエの振り付け師みたい。

『創造者は食人種(ひとくい)である。他人の才を食らい、自らの創造の糧とする』

私もいろんな人の書いたものを取り込んで、それをもとにして自分自身の物語を作り出しているってことで、この言葉には確かにそうだよなあという説得力があると思うんだ。それがいいか悪いかなんて関係なく、とにかく自分が読みたいと思えるものを書いていきたいと、どうしても思ってしまう。これもまた業みたいなもんなんだろうなあ。

それで、昨夜は一気にラストまで読んでしまったのだけど、とにかくおじょうと宗三郎は運命の恋人みたいなもんだから、どうしてもこの二人はくっつかなくちゃいけないってわかってても、織田信長の生まれ変わりの織田京介が不憫で…なんて言ったら、京介に闇の力を振るわれそうだけど(爆)…いやでもね、本当に阿国を愛しているんだなあと、ここでもまた、「エンジェル・ウォーズ」のアリエス先生みたいなキャラ見つけてしまって肩入れしてしまったんだよね。どうにかしてこの京介に幸せになってもらいたいって。別にさ、蘭丸と幸せになりゃいいんだけど、やっぱ普通の幸せあげたいって思うじゃん。なんて言ったら蘭丸いじけそうだけど…番外編の「愛しき君への夜想曲」なんて、まんまBLだもんなあ。蘭丸ちゃんがかわいくて。(笑)
ただ、京介は結局阿国をただ一人の愛する人としてしまってたわけだから、ここはやっぱり阿国のような女性じゃないとなあって、そんなふうに思ったからなのか、昨夜の夢はそれでした。京介たちのその後。おじょうと宗三郎との間に生まれた娘、名前まで出てきてたよ、桐子っていうの。その桐子は織田京介の運営するボランティア団体で働いている。その団体を直接動かしているのは宗三郎たち。京介は信長時代に多くの人間を殺してしまったので、現世ではその罪滅ぼしで同じ数の人間を救おうとしているわけで。それを宗三郎たちは手伝っているというわけ。もう妖姫はいないとはいえ、あれほどの強大さではないにしろ、微弱でも妖魔たちはいて、それらを阿国の舞で鎮めることもできる。そして、その阿国の血を引く娘桐子も当然母の能力を受け継いでいる。
とまあ、そんな感じで、その桐子に京介が会いに来るという設定の夢を見た。もちろん、二人は見知っていて、桐子はやっぱり京介を煙たがっている。「また、あんたか」と捨て台詞。だけど、京介はどこ吹く風といった感じで、以前は阿国を自分のものにしようとしていたのを今度は桐子に触手を伸ばすわけ。桐子は実は京介に惹かれているんだけどね。やっぱ母親の身代わりなのだという思い込みのせいで、その胸には飛び込めないという。ああ、ほんとありがちなストーリーなんだけど。そんな夢見ちゃった。

そうなんだよなあ。こんなふうに私は幸せにしたいキャラを自分の手で幸せにしてきたんだ。京介を阿国と結ばせるわけにはいかない。けれど、あの京介の狂おしいまでの想いを成就させてやりたいと。それはアリエスにもいえることだった。この二人の切な過ぎる想いにほれ込んで囚われてしまった私にとって、二人を幸せにすることが、ひいては私の幸せにも繋がると、そう思ってるんだろうなあ。私も、二人の想いを知っているから。どうしても欲しい、どうしても手に入れたい、その人の心を。なのに、私には手にすることはできない、そんな心を。私は知っているから。だから、二人を幸せにすることで、私も幸せになれる、と。それこそが、自分で自分を救う手段なんだって。私はそれで幸せになれるから。そうやって、私は物語を書いてきたんだ。誰のためでもない、自分のためだけに。

書きたい。今本当に強くそう思う。








画像提供サイト/Pearl Box

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