2009年07月11日(土)08:04
晴れ。

今日はお休みだった。実はお休みだってこと忘れてた。昨日仕事が5時で終わって次の予定表が出てたから見たら今度は22日がお休みで、あらまた連休だって思って、そういやそれまでにお休みってあったっけとその前の予定表見たら11日がお休みになってた。え、11日って明日じゃんって思って、ああ、そういや誕生日の次の日仕事出たらあくる日はまた休みだって前に予定表見たとき思ったんだってこと思い出した。やばいやばい、予定表見ずに帰ってたら今日仕事に出てきてたよ。とまあそういうことで今日がお休みだってこと頭になかったもんだから、なんかちょっと得した感じ。だけど、ほんともう鳥取文芸の原稿を書き出させないといけないよなあと思ってるんで、今日はそのことを一日考えなくちゃって思ってる。なにせまったくプロットも思い浮かんでないから。こればっかりは旦那にネタ考えてもらうわけにもいかないしなあ。旦那に確認しながら書いてるヒマなんてないもの。自分で考えてさっさと書いてしまわないといけないし。






2009年07月11日11:32
やっとこさで栗本さんの「身も心も」を読んだ。たった今読み終わった。この本なかなか進まなかったんだよね。どうも内容が私の好みじゃないみたいで。ただ、これに出てくる矢代俊一っていうサックス奏者が、まるで栗本さん本人みたいだよなあと思った。ミューズに愛された人間って書かれていたけど、それって栗本さん自身が自分のことをそう言ってたしね。けど、それだけじゃなく、ガクトさんというか、ガクトさんの置かれた状況にも似たような感じに描かれている部分もあった。それはまあ、栗本さんもガクトさんも似たような叩かれ方をしているからっていうことではあるんだけど。

矢代俊一はこうあるべきだとかを決め付け、それに沿わずにくるくると変わっていくことを裏切りだと取るファンとか、そういうのって栗本さんもそうだったけど、ガクトさんにも言えることでしょ。昔のガクトさんに戻って欲しいと言う人もいたし、君シリーズは嫌いだとか、マリス時代に戻って欲しいだとか、ガクトさんがこれでいいと思ってやっていることを否定する人々がいることとか、栗本さんは昔は凄かった、今はまるでダメダメだとか、そういうことで可愛さ余って憎さ百倍となることをこの「身も心も」で栗本さんは表現してるんだなあって、そんなふうに思った。

あとがきでは、この「身も心も」は栗本さんにとっては大事な作品だと書かれています。かなり音楽のことでの専門的なことがバンバン書かれているんですけど、多少音楽を習っていた私であっても私はまったく音楽の才能はなかったわけで、読んでいてチンプンカンプンで専門的な描写になると、さすがの私でも読んでいてつまらなくてなかなか進まなかったわけですけれど。でも栗本さんにとってこの話が書いていて楽しくてしかたなかったんだろうなという気持ちはひしひしと感じました。これだけの厚みのある本ですからねえ。ほんと楽しく書いたんだろうなあって。それにしても、あとがきで説明書きがありましたが、「キャバレー」も「死はやさしく奪う」も読んだはずなのに、矢代のことも金井のこともまったく記憶になかった私でした。「身も心も」では矢代や金井の過去の出来事が書かれていて、それも二つの小説の内容だったらしいんだけど、それも覚えていない。ちょっと愕然としてしまったなあ。「キャバレー」も「死はやさしく奪う」もつまらないとは思ってなかったと思うんだけど、記憶にないってことは無意識に好きな作品じゃなかったんだと思ってたということだもんねえ。そうじゃなきゃ内容覚えてるはずだし。それに「魔女のソナタ」だって、内容は確かにあまり覚えてないんだけど、所々印象的なシーンとかは覚えていたわけで、その二つの小説の場合は主人公も印象的な場面もまったく覚えていないということは、まったく興味を惹かれなかったという証だと思うんですけれど。

まあいいや。(笑)

ところで、この「身も心も」が書かれたのは2004年。文庫本のあとがきの日付が2007年2月。その文庫本のあとがきの最後のほうでこんなふうに栗本さん書いてます。

『また、伊集院ワールドで俊ちゃんに会えるときがあったら楽しいなとも思うのですが、どっちも自分の世界で忙しいのでそれは無理かなあ。私もほんとに、一度でいいから、「あちらの東京」の夜の六本木を遊弋してみたいものですが。きっとそこではネオンサインも、「こちら」よりもほんのちょっとだけきららかで、流れるジャズの音もこちらより、ほんのちょっとだけ退廃的に切ないのに違いないのです』

梓さん、ナリスさまだけじゃなく、あちらの東京の夜の六本木で、伊集院さんや樹さんと会ったりして、さらに矢代俊一のアルトサックスを聴いているんじゃないですか?夜な夜なそちらの東京のネオンサインに囲まれておいしいお酒なんか飲んで、楽しく過ごしているんじゃないかなあと思います。だとしたらいいのに、と、そう強く願っていますよ。

さて、次は「聖者の行進」だ。








画像提供サイト/Pearl Box

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