2009年04月08日(水)07:13
晴れ。

昨夜は10時半過ぎに寝た。そのおかげか、今朝は昨日よりずいぶんと調子はいい。昨夜はいつのまにか鼻の下や左のほっぺに吹き出物が出来てて、あーこれは疲れてんだなあと思った。一昨日頑張りすぎたからなあ。でも、頑張らないと仕事終わらなかったしねえ。

昨日は5時。新しい人がきた。Nさんより年上なんだけど、感じのいい人だった。何よりちゃんと聞いてくれるのがいい。話しやすい。こういう人が相手だと私も本来のお調子者な自分が出てくるんでいいと言えばいいんだけど、場合によってはそれで痛い目にあうこともあるんで、なるべく自重して、落ち着いた人にならなくては。

今日は夜中に旦那は仕事から戻り今は寝てる。今日はお休み。なんと息子も今日は休みだという。開校記念日&入学式だって。私も休みだったらよかったけどまあそれはしょうがない。ということで、今日は私が出勤する前に花見でお弁当食べに、たぶん空港の桜を見に行くよん。今日もいい天気。


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さて、RockStarの続き。

ヒーローのことをガクトさん語っている。ヒーローには二種類あるって。絶対正義を掲げたヒーローとダークヒーロー。で、絶対正義のヒーローは自分の意志じゃなく、洗脳やら教育によって作られた、いわゆるプログラムで存在しているからカッコ悪いって。まあ、ガクトさんはいかにカッコ良くいられるかを考えて常に行動しているから、それからすると確かにあまりカッコイイとは言えないものに対しては難色を示すのはしかたないよねえ。けれど、それはあくまで自分の中のカッコ良さは絶対正義じゃないってだけだ。だから絶対正義がカッコ悪いが正しいってことじゃない。絶対正義だって子供にとってはカッコ良く見えることもある。すべてがガクトさんと同じ目の子供たちばかりってわけじゃないよ。絶対正義が存在するってことは、それを求めている人がいるわけだから、それが存在することに私は目を向けたいんだよな。存在するからには存在する理由があるってことで。現に、ガクトさんも例としてあげているアメリカンヒーローがアメリカで人気があるっていうのも、それはあの国がそういった気質だからってことだし、確かにその正義を振りかざして戦争を推し進めようとすることはよくないことだとは思うけれど、でも何と言うか、いいか悪いかじゃなく、それがお国柄ってものであって、それを否定するじゃなく、あの国はそんな国であり、そういった国とどう付き合っていくかを考えるための一つの要素というだけに過ぎない。何と言うか、相手側がどうしてそうならざるを得なかったかを考えると、「こうすればいい」と無理やり変えることも問題だと思うしねえ。だって、自分だって誰かに信じていたものを無理やり変えさせられたくはないでしょう?まあ、ガクトさんは別に否定はしていないんだろうな。たぶん、自分にはそれは好みに合わないっていうだけであって、絶対正義が存在すべきじゃないとは思ってないんだろう。

でも、それにしても、ガクトさんは絶対正義ヒーローが今の世では通用しないと言い、ダークヒーローが現実社会のヒーロー像なんじゃないかって。で、こんなふうにガクトさん言っている。

『ダークヒーローって言うのは、決してヒーローになりたかったわけでも、なろうとしたわけでもなく、ただ、何らかの力や何らかの立場や、何らかのきっかけで、それを強いられたり、もしくはその必要があって、ヒーローという立場になってしまった存在なんだ』

これだけ見ると、これだって洗脳やら教育でプログラムされたヒーローと同じように見えるんだけどねえ。ただまあ、違いを私なりに考えてみて、絶対正義のヒーローは多少は迷いや葛藤はあるにしても、ヒーローになることは当たり前のことと受け入れてしまっている。それがガクトさんの言うところのプログラムされた存在ってことなんだろうな。で、ダークヒーローの場合もならざるを得ない存在ではあっても、それはもう広義の意味でのヒーローではなく、ごく限られたものを守るために、もしくは己自身を守るためにヒーローとして存在しているわけで。確かに正義を守るためではなく、守りたいものを守るってことでは、今の時代にふさわしいといえばふさわしいのかもね。

けど、私はそれだけじゃダメだと信じている。

正義は時代時代で変わっていくものだから、その時代の正義のために戦う人も必要だ。どんなに嫌われても。そして、どんなに今の時代にふさわしいからといって、自分だけの為、自分の愛するものだけの為のヒーローだけではそれは歪んだヒーローだと思う。たとえそれが求められているヒーローだとしても、私はそれだけではダメだと思う。もちろん、私も否定はしない。それが今の時代を生き抜くための存在であるということもわかってるから。私も嫌いじゃないし。でもまあ、つまりは私は好きなんだよね。バカみたいにカッコ悪くても正義のために戦う人が。バカバカしいとは思いつつ、それでもそんなバカが愛しい。

例として「バットマン」があげられるんだろうけど、私はそれよりも「スパイダーマン」のほうがダークヒーローっぽいなあって思うんだけどねえ。ただ、スパイダーマンはバッドマンよりほんとに普通な男の子がヒーローになってるんで、かなりおバカなところも見せててわり身近な感じのヒーローでとてもカッコイイとは言えない。まあそこが私は好きなんだけど。適当にバカで適度に葛藤しているっていうことで。で、愛する人を守るついでに他人まで救っちゃうっていうこと。なんかこれって「スーパーマン」にも通じるなあって私は思うんだけどな。

最後に、ガクトさんは「ヒーローになりたいと思ったことは?」という質問に、子供の頃は身体が弱かったから強い身体になりたくてヒーローに憧れていたという。今は頑強なイメージがあるけれど、やはり体内は弱いそう。トレーニングし続けなければ崩れてしまうということは、決して強い身体になったわけじゃないってことだよね。今はそれでも倒れるってことはないみたいだけど、時々日記なんかでも熱が出ただの書かれているのを見ると、やはり無理をすると身体が悲鳴をあげるわけだよね。

『これだけ自己管理が完璧にできるのは、弱いからだよ、自分の体が。じゃなかったら、僕なんかもっといい加減に生きてると思う。もっと何も考えないで、適当にいろんなもの食べてると思う。この徹底した自己管理は、体が弱いからこそ、なせる技だね。だから、弱いからダメなんじゃないっていうことを言いたい。弱くても、弱いからこそ見えるものがある。弱いからこそできることがある。強い人には、絶対にわからないことだと思うよ』

私は、このガクトさんの言葉を読んで涙ぐんでいた。それは私も身体が弱い子供時代だったから、だからつらかったし、頑健な母には私の気持ちはわからないと思っていたから。だから、こんなふうに言ってくれるガクトさんには私の気持ちはわかるだろうし、なんか私の気持ちを代弁してくれているって思えて、それで泣けるんだって。

けれど、私は気づいてしまった。

私は本当は身体が弱いわけでなかったんだってことに。強くもないけれど、決して弱いわけじゃないってことに。私の場合は心が弱かったんだって。ガクトさんはそういう弱さはわからないかもしれないな。だって、ガクトさんの場合は、弱い身体を心の強さで強くしているから。心が弱い人はそんな徹底した自己管理はできないよ。普通の人だって難しい管理なのに、心の弱い人にはそんなことはできない。もちろん、絶対にできないわけじゃないんだろうけれど、できるってことは心が弱いわけじゃない。できないから心が弱いんだ。できればその人は心は最初から弱くなかったってことだ。できることこそが弱くない証拠。だから、ガクトさんは身体は弱いかもしれないけれど、心は誰よりも強い。「僕も心、弱いんだよ」なんて言ったら殴るよ。(笑)

別に言い訳にしてるわけじゃない。私は弱いんだから、心が。そして、その弱い心が身体まで蝕んでいく。それを私は嫌というほど何度も何度経験しているんだから。どうすればいいのか時たま途方に暮れることがある。どうやっても楽しいと思えない。楽しく考えれば身体だって蝕まれることないのにって。そんな気持ち、たぶんガクトさんにはわからないだろうな。だって、そんなに徹底した自己管理ができる人なんだもの。それはもう私の母親が私の気持ちがわからないのと同じ。それはもうしかたないことだと思う。どうしたって理解の出来ない対象はある、誰にでも。それに、何もかもがわかるだなんてことあっていいはずがない。それはもう神と同じ存在だもの。私たちは神なんかじゃない。ただの人間なんだもの。だから、理解できないのはしょうがない。悲しいけれどね。わかってもらえないのはね。けれど、私だって理解できないこともあるから。

けれど、きっとどこかには私の気持ちをわかってくれる人はいる。だからこそ私は小説を書き続けるのかもしれない。この小説に書かれている意味を誰かはわかってくれるだろうって。

ガクトさんは生まれ変わるなら強い身体の持ち主になりたいって言う。で、一番の理想についてこう言っている。

『病気にならない体なら、何でもいい。でも、死人に憧れるかな。死んだ体のまま生きていけるんだったら、それがいちばんいいなと思う(笑)』

それってバンパイアだよねえ、ガクトさん?ところで、私が書いた小説「死を生きる」っていうのがあるんだけど、それも死んだまま生きていく人々の話。なんかもうね、ガクトさんってやっぱり魂で繋がってんのかなあって思ってしまう。そう思ってもいいでしょ?ガクトさん?(笑)


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画像提供サイト/Pearl Box

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