2004/12/25(土) 雨時々曇り


最近、息子は「ま、よくあるこった、気にすんな」という言葉が口癖でした。
何となく、なんですが、昨日の三者懇談で聞いた話から「だからその言葉が口癖になったのか」と思ってしまいました。

どうやら息子は苛めにあっていたようです。

まあ、先生の話によれば、苛めといっても「からかう」とか「ちょっかいを出す」といった感じだそうで、それほど深刻な苛めというわけではないようでした。
ただ、私はハッキリと確認しておきたいことがあって、日頃は何も言えない私ですけれど、先生に質問しました。

「そういう扱いを受けるということは、何か原因があると思うのですが」

先生は言いました。

「○○君は変わっているから、ということだそうです」

なるほど。納得。
変わっている考え、変わっている行動をする人間は確かに一般人からは疎外されますね。それは仕方ないです──とは言いませんでしたが。そうだからといって、先生方がそういうことを公言はできないと思いますし、先生方は誠意を持って対処してくださったと思うので。

先生の話によると、息子に限らず、他の学年でもそういうことは度々あるそうで、そういう話し合いも頻繁に行われていたようです。で、息子の話もその話し合いで取り上げられたということでした。
そういうことは人としてあってはならないことだと、子供たちには言い聞かせたつもりだから、あれからはそんなに問題が出てはないと思いますが、と先生はおっしゃっていましたが、私はその言葉は信じていません。
気に入らない人には近づきたくないという気持ちは私だってわかりますし、嫌々付き合ってもいい影響はお互いにないでしょうし。息子だって、一人や二人気に食わない誰かがいると思いますよ。ただ、そこでその気に食わない相手をギャフンと言わせたいからと、からかったり、ちょっかい出したりするいわゆる「しょうからな性格」な子供だっているでしょうしね。ジャイアンのような子のことでしょうかねえ。
息子は先生も言ってましたが「思いやりがあり、心の優しいところがある」ので、気に食わないヤツがいてもちょっかいは出さないでしょう。というか、揉め事は真っ平だと思っているのかもしれませんね。そこらへんは父親に似たともいえますねえ。変わっているということは「お前に似たな」と旦那には言われてしまいました。というか、私はそこまで変わってたとは思いませんでしたがねえ。「いや、十分変わってるぞ」だって。まったくもー。

息子と一緒に歩きながら家に戻るとき、小雨が降る中二人で濡れて帰りました。
「傘忘れちゃった」と言う私に「お母さんったら〜」と小突いてくる息子。
何かあれば私は守ってやりたいと思います。他の子供なんて正直どーでもいいのです。自分の息子さえ健やかに過ごしてくれれば。それが人の親としてまず一番大事なことだと私は思いますので。他人の子供はその親が一生懸命見ればいいんですからね。他人よりまず自分たちのことを考えるのが基本だと私は思うんですよ。

「お前は私の自慢の息子だよ。だからね、お勉強ももうちょっと頑張ってね〜」

そう言ったらずっこけてました。

それにしても少し気になったのは、しつこいくらいに息子に先生が「もしまたああいうことがあればすぐに先生に言うんだぞ」と。確かに言わなければわからない苛めです。言わないでいたために、今までにもどれほど子供たちが苦しい思いをし、追い詰められて自分の命を絶ってしまったり、相手を傷つけてしまったりすることはあったわけです。
でも、子供たちが言えないという精神状態も大人たちは分かっているはずなのですよね。それを察することが必要で、この場合、学校の先生というよりは親が気付くべきなんですよ。
そして、確かに信号は出ていたと私は思います。
冒頭でも書いた例の息子の言葉。今思うとやはりその苛めがきっかけだったと思います。
息子にさりげなく聞いてみたのですが、やはりクラスなどでも派閥というものがあるみたいだなという印象を持ちました。息子は全ての子供たちから苛められていたわけではないみたいなんですね。仲の良い友達もいるみたいですし。そういう仲間と一緒に「気にするな」と言い合っていたのではないかなあと思ったわけです。

だから、ちょっと私も反省。
気付かなくてはならないところで気付けなかった私ですから。
けれど、息子は私が考えるよりも強かったんだなあと思いました。こういうとき、ちょっとしたからかいであっても、とても気にする子供はノイローゼになると思います。それが元で自殺してしまう場合もあると思うのです。
うちの場合は息子がそれほど気にする子供じゃなかったのが良かったというだけに過ぎません。

親である私は、子供である息子に救われたということでしょうか。
この子は私の宝です。きっとこの子は強く生きていけると思いました。ほっとしました。

でもね〜掃除。
先生の話だと、とにかく掃除をきちんとやるそうで。
え? 息子の部屋、ものすごいですよ? 掃除ができる? だったら息子の部屋もキレイになるはずですが?
その話を旦那にしたら「学校ではどうやって掃除をするかを指示するだろう。こいつは言われた通りのことはキッチリするが、言われないことはしないヤツだから、だから部屋が片付かないんだよ。なにせ、支持のできないのがここにいるからな」と、私をチロリと見る。わはは。確かに。(^^;
そっか。指示待ち人間なんだな。私に似たわけだ。つまり、こうやってああやってとやり方さえキッチリ教えればできる人間なんだ。むー。私じゃ無理だなあ。って、それじゃダメなんだけどねえ。


さて。

今日はクリスマス企画として短編小説を更新しました。→「君に逢いたくて」

とはえ、ゲクトシリーズの新作なのですが。作品に対しての思いとかはあとがきに書きましたのでここでは書きませんが、昨日まったくネットできなかったのはこの小説を書いていたからです。
前からちょっとづつでも書いてればこんな間際になってから書き上げるなんてことにはならなかったと思うんですが、昨日とにかくいきなり書き上げたいという気持ちになりまして。
もちろん、クリスマスには間に合わせたいという気持ちはずっと持ってたんですけれど、なかなかキーがすすまなくてね。
でも、ちょっとしたきっかけで怒涛のごとく書きたい気持ちが溢れてきて。それで一気に書き上げちゃいました。
うふふん。読み返してみてね、自分で言うのもなんですが、泣いちゃいましたよ。
や〜いい話だ。(いっとけ)
あとがきにも書いたけど、とにかくガクトさんのおかげです。
これからも、ガクトさんの歌から物語は出来上がると思います。楽しみにしていてください。


inserted by FC2 system