2004/6/3(木)とてもいい天気でした。風は心地よい感じで涼しかったしね(^^)


江戸川乱歩の作品が好きです。(まだ全部読んでないけど)
横溝正史の作品の世界観が好きです。(しかも死姦や虐待、凄惨なシーンが特に)
栗本薫の作品の特異な雰囲気が好きです。(とくに生きながらにして殺されるシーンが)
私は所謂、内向的な人間です。
リアルでは自分の想いを示すことができず、文字だとあけすけになれます。攻撃的なものだって書いたことありますし。
人を憎んだことだって、殺したいと思ったことだってあります。

でも私は人は殺しません。

そういう倒錯した文学にのめり込むことは悪いことですか?
ですが、そんな気質を私は愛しています。

今回の事件で、私は彼女の残酷性を否定はしません。
行われたことは、決してやっていいことではないのですが、彼女をあーだこーだ言う人を決して許しません。
そして、その家族をも攻撃するのも許しません。
どんな家庭だろうが、どんな人間だろうが、一歩間違えば加害者にもなるし、被害者にもなるんですよ。
加害者も家族も「ごく普通」であるということが上げられていますが、「でも、どっか問題があったんじゃないか」と、そういうことを言い出す人たちは絶対出てくるはず。いや、出なくても心では思う人いると思う。
思うことは自由です。思うことまで否定はしませんけれど、でも、そういうことを考える人こそ、問題のある人間であるとゆめゆめ忘れないでいただきたいと思いますね。

いつだって世界は血生臭かったんです。途絶えることなく。

この言葉は友達が言っていた言葉です。
世界はいつのまにそんなふうになってしまったのだと嘆いている人がいたらしいのですが、私は逆に聞きたい。

血生臭くない時代なんていつあったんですか。
いつ、そんな平和な時代があったんですか。

人類がこの世界に生まれたときから、血生臭さは絶えることなんかなかったことくらい子供だって知ってることです。
だからこそ、そういう血生臭い世界をなくしたいと思ってみんな頑張ってるんですよ。

ただ、私個人は人間が人間としてあるがまま生きていく限り、決して血生臭さはなくならないと思っています。

また、なくなってしまっても、ダメとまでは言いませんが、本当になくなってしまっていいのだろうかと思っています。そんな世界は果たして本当に素晴らしいユートピアとなりうるのだろうかと。

そういうまったく非の打ち所のない世界は存続していけるのだろうかと。

それこそ、人が人を憎むこと、人が人を殺したいと思うことがまったくなくなってしまった世界はもう滅ぶしかないのではないか、憎しみがないということは、その逆の愛もない世界になるのではないか、私は、人間は両極端では生きていけないのではないかと思っているところがあるので。
もちろん、もしかしたら、まったく憎しみもなく平穏で清らかな心しか持っていない人間だけでも栄えていくのかもしれない。
けれど、たぶん、それはもう少なくとも「人間じゃない」と思います。
それもまた運命だとしたら、変わるべきときに変わってしまうのでしょう。

だけど、そういう世界は「私の世界じゃない」です。

痛いこと、辛いこと、悲しいこと、イヤなことは多々あるけれど、私はこの世界が好きです。
何というか、可能性があるという点で、私はこういう混沌とした世界が好きなんだなあと思いますから。
もう変わることのない最終段階の世界なんて、私には興味ないから。
もっとも、それは私が決めることではなく、全ては「世界」が決めることですからね。
そして、何も私だって残虐非道な世界を望んでいるわけじゃないこともわかる人にはわかっていただけると思っています。

とまあ、かなり脱線してしまいましたが、今回の事件で、そういうことを思ったということです。

なんというか、相手に手をかけてしまったことは、たとえ子供だとしても許されることではないです。
でも、ほんとにちょっとした間の悪さでそんなことになってしまったのだと思うと、本当に残念でなりません。
私も一歩間違えば加害児童のようなことをしてしまうような気質のある人間ですけれど、私たちのようなこういう気質の人間全てが彼女のように実際に危害を加えるということはないわけです。

それは、やはり他の何かに発散をしているからだと思います。

コメンテーターの方が言ってましたが、その発散は、何でも聞いてくれる友達だったり親だったりします。いわゆる「八つ当たり」ということを許してくれる存在がいれば、そこで発散してから仲直りができるのだということだそうです。
でも、彼女も自分で小説とか書いたりして発散できる環境ではあったはず。
だから、やはり「間が悪かった」「条件が揃ってしまった」のだと思うんです。悲劇としかいいようがないですね。

で、私の場合はですね、そういう八つ当たりをする相手がいなかったので、それを創作物にぶつけていたわけです。ええ、小説ですね。だから、私の書く一部の作品はかなり攻撃的で且つおどろおどろしいものもあったりします。それは全て私の心の闇をぶつけた結果であり、それを読んだ一部の人は気分を害する人も出てくることでしょうが、そういう負の作品というものは、けっこう人々を惹き付けてしまうところがあるようです。
これはもう、理解出来る人にしか理解してもらえない領域だと思うので、私は「こういう人間」であるということを受け入れてくれる人以外はもう気にしないようにしなくてはと思っています。なかなか難しいですけれど。でも、がんばらなくては。

というか、中島さんがこの事件に触れたくない気持ちもね、なんとなくわかる気がします。(^^;
けど、この言葉は言い得てていいなあと思いました。

緑も美しく風もさわやか。愚かなのは人間世界だけのようです。 by 中島梓

ええ、もうその通りです。
愚かなのが人間の本質ですよ。で、愚かじゃない人間なんていないと思います。
そしてね、案外この私は、その愚かな人間が好きなんじゃないかなあと思っているところがありますね。

そういえば、思い出したこと。

先に引用した友達が言っていたことと、あと、他のある友達が日記に書いていたことを見て思い出したんだけど。
子供の頃、そういえば理由もなく後ろから肩を噛み付かれたことがあったなあと。(^^;
それはまあ、小学校に上がる前だったので5歳くらいのときのことなんですが、手洗い場で私が手を洗っていたところ、後ろで順番待ちしていた子がいきなりガブッと。
理由は覚えてません。その前後も覚えてないですけれど、噛まれた瞬間だけ、まるでつい昨日のことのように鮮明に覚えています。痛さまでアリアリと。
もし、あの時、噛みどころが悪かったら、あるいは私は今ここにいなかったかもしれませんね。(^^;

ある友達が、日記に、いつか自分も殺されるときがくるかもしれないと書いていたのですが、それは私もそうですよね。とくに私などは「書く」という行為で、反感をかってしまいやすいところがあると思うので、そんなこともまったくないとは言えないですものね。
ただ、その友達もですが、私も、たぶん、他人を殺すということはないと思います。ええ、もちろん、絶対にないという断言はできませんけれど。とくに私はよく「やってしまってから後悔すること」が多いですからねえ。(^^;
ただまあ、殺人を犯した場合、もう二度と普通に暮らしていけない、こうやって旦那や息子とは暮らしていけないわけで……旦那や息子を大切に思い、そして、ガクトさんに誇れる自分でありたいと思っている限りは絶対に殺人はしないだろうなあって、そう思います。
それにしても、友達が書いてたこの言葉。もし自分を殺すつもりなら、その覚悟で来いと。そして、警察につかまったらこう言えと。

私は罪を犯した。だがヤツを殺したことを後悔はしない。さあ、死刑にかけてくれたまえ

うん、もし、もしも、私がキミを殺してしまったとしたら、そのときゃそう言うよ。そして、地獄でまた会おう。

……そうならないことを信じてるから、言える言葉だね。

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とまあ、気の滅入るようなことを最初に書きましたが。
少し話題変えましょうかね。(^^;
とはいえ、最初の作家の話に途中で戻ると思いますが。(笑)

今日はだいぶ元気になった天慈です。
連載小説も順調に書き、ギャラリーも更新しました。
明日にはきっと雪さんとのコラボも更新できると思います。待っててね、雪さん。
でまあ、銀行にも行かなくちゃならないし、ちょっと本屋も行きたいしと、昼からチャリコロで出かけてきました。
あとで気付いたんだけど、ガクトさん(のCD)も一緒に連れてけばよかったし〜。
こんないーい天気の日に、ガクトさんの歌声聴きながらのサイクリングはさいこーっすよ!(笑)
でもま、忘れて出ちゃったんだからしかたない。
そんなわけで、ツタヤさんに行ってみました。
んで、隣接している古本屋さんに入って見てたんですが、横溝さんの本をゲット。(笑)
実はこの間からね、JETさんが漫画化している金田一シリーズを読んでて、それでね、横溝さんの原作が読みたいな〜って思ってさ。
私は横溝さんの本は「悪魔がきたりて笛を吹く」しか読んだことなくて、あとは映画とかドラマでしか見たことがなかったんですよ。
で、昔、連続ドラマで金田一耕助シリーズやっててそれをいつも見てたですけど、内容をほとんど覚えてなかったんですよねえ。(^^;
でまあ、JETさんが漫画化したやつの中に、も〜ハマってしまった物語があって、それの原作をどうしても読みたくなってきたんですよ。タイトルは、

「睡れる花嫁」と「血蝙蝠」です。

「血蝙蝠」のほうが入ってる短編集を古本屋さんでゲットし、あとで市役所近くの本屋さんでは「睡れる花嫁」の入ってる本をゲットしました。それから、もう一冊、これも横溝さんの本ですけど、この間ドラマでやってた「蝋美人」の入った本も買っちゃいました。(^^;
これから読むのが楽しみです。

てか、やっぱり、清々しい話じゃなかったですねえ。(爆)

そうですね。昨日は旦那さん、少し機嫌よく帰ってこられましたよ。
とにかくすごいいい売上だったみたいで。というか、前日が売れなかったので、持ち越したパンがたくさんあって、それが全部さばけたってだけだったみたいですけど、最近ないくらいの売上だったみたいです。
会社で旦那の右に出る人はいないらしいですよ。負けず嫌いですからねえ、この人。

「なんかモンクあるなら、俺以上に売ってみやがれ!」オーラ出しまくりです。(爆)

うひゃひゃ、ガクトさんも負けず嫌いでしょ?
やーっぱり似てるよ、こいつら。( ̄m ̄)プ.....



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