2004/4/17(土)晴れでした


参観日でした。2時から参観日で、3時からPTA総会。

最初だからちゃんと行かなくちゃね。
ということで1時45分くらいにチャリコで学校に向かいました。
息子のクラスは3階階段の横、1組。
全員がジャージ姿で、机や椅子は廊下に出してありました。授業は学活で、何をやったかというと、ゲームみたいなものでした。

最初「そう思う」「そう思わない」「どちらかというとそう思う」「どちらかというとそう思わない」に分かれるってやつなんだけど「ピーマンはおいしい」というのに「そう思う」に子供は3人。その中に息子が。(笑)
あと、差別はなくなるかというのに、「どちらかというとなくならない」に息子が。(^^;
それからジャンケンしたりしてうまい具合に差別とかいじめに話を持っていく授業でした。

なんかね、はっきりいってむかついた。(爆)

確かに、いじめや差別はいけないことで、それも先生の言う通りで「相手がどうであれ、自分の気持ちさえ変わればいいのだ」ということもわかるし、それはそうではあるんだけど。でも、それが絶対的に正しいことだとは私は思わない。

でね、最後にやったゲームのあと「じゃあ、最後に質問します。いじめはなくなる」に、「なくならない」と「どちらかというとなくならない」に一人もいかなかったというのがね……先生は「その気持ちをずっと忘れないで」と言いました。確かに私もそう思います、そう思うんだけど───なんというか、正しいからといって、あんなふうに押し付けてしまっていいのだろうかと思ってしまいました。

旦那が言ってたけれど、それは誘導だと。

そうなんだよね。誘導なんだよ、それって。いくら正しいことだからって、誘導していいんだろうかって私は思う。で、旦那が言ってた。

「誘導されて動いた奴は苛めをするよ」って。

私って、どうしても、ああいう授業をしている学校側というものに対して、嫌悪感を感じてしまっていけないんですよねえ。

だから、学校は嫌いです、大嫌いです。

子供の頃は学校行くのが好きでしたよ。けれど、それは好きな友達に逢えるからです。学校が好きだったわけじゃない。
あの頃植え付けられた正論っていうものは、確かに今の私に対してストッパーをかけていると思いますが、やはりあまのじゃくなんですよねえ、かつての学生生活を思い起こすと、イヤでイヤでしかたないです、あの頃のことが。
いろんな悪さしたかった。授業だってさぼって映画見に行きたかったし、学校帰りに買い食いだってしたかったし、学校が禁止してたオカルト映画も見に行きたかった。それらをこっそり見たりやったりしてる子いましたよ。けれど、私はできなかった。学校の決まりには絶対に従わなくちゃと思ってた。実にいい子な私だったんだけどね。けれど、心の底では、そうじゃなかったんだね。だから、ひねくれた人間になっちゃったのかなあ。

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ここからは、掲示板に書いた一言日記を転載修正して掲載しますね。


孤島の鬼を読了しました。
この小説が昭和4年から5年に書かれていたものだとは驚きました。
旦那曰く「乱歩は異端児だ」ということですが、意味がよくわかりましたね。
当時の男女間の純粋な恋愛が描かれていると同時に、同性愛についても描かれているというのがすごいなと思いました。
主人公に対する友人道雄の倒錯した偏愛は、惹きつけられて目が離せませんでした。

何処までも続く闇の世界である右も左も分からぬ洞窟の中を、愛する者と何時果てるともなく歩き続ける───
道雄はあの時が一番幸せだったのかもしれない。
後に本当の親のもとで病で亡くなる瞬間、

「最後の息を引き取るまぎわまで、父の名も、母の名も呼ばず、
 ただあなた様のお手紙を抱きしめ、あなた様のお名前のみ呼び続け申候」

その彼を主人公は最後の最後まで憐れとは感じたが、健全な者の常で友として好意を抱きこそすれ、そのような目で見る友を厭うていたわけだ。

私は、この物語の中でもっとも近しい魂をこの道雄に感じた。

決して届かぬ想い。
決して手にすることはできぬ存在。
それを死するまで抱き続けた道雄に。

独白型、告白型小説であるこの物語は私の好みに合っていた。
こんな小説を書きたいと私も思った。

儚く美しく、倒錯していて醜悪で美麗、異端とも言うべき世界。

ゴシックレベル腹黒天慈さんの好みにぴったりですな。(笑)

「孤島の鬼(1987年版)を薦めてくれた友人に感謝する。
あとがきで栗本さんのエッセイも読めて満足満足。

*****

横山光輝さんが焼死したそうです。
ショックでしたね。
私の中では「時の行者」が彼の最高峰。
ご冥福を祈ります。

*****

孤島の鬼での一文にこんなのがあった。

『恋こそ奇妙なものである。
  それは時には人を喜びの頂点に持ち上げ、
   時には悲しみのどん底につきおとし、
    また時には、人に比類なき弾力を授けさえするのだ』

ふむ、当たり前といえば当たり前。(笑)
で、同じく「孤島の鬼」より、この言葉。

『刹那的一夫一婦主義』

ようするに、独身主義ということですな。(爆)

*****

で、乱歩だけど。愛しちゃったかも。(笑)
おしかったな、もうこの世の人じゃないなんて。生きてたら、ストーカーしたのに。(爆)

栗本さん(中島さん)が、乱歩に心酔したのがわかる。
というか、彼女も全ての乱歩作品にのめりこんだわけじゃあない。

「孤島の鬼」
「陰獣」
「芋虫」
「踊る一寸法師」
「パノラマ島奇談」
「闇に蠢く」

栗本さん曰く『異様な耽美と、現実からの逃避のふかい夢の感覚』と評しているこれらの作品。

読みたいぞ。(笑)

芋虫は読んだ。
ある箇所は滂沱の涙だった。
あの作品で泣けた人、間違いなく私と同種の人間だよ。

む…乱歩Rのときに書店に並んだとき、無理してでも購入すべきだったな。
これから乱歩作品を探す旅に出るか。
ネットで?
いやいや、足で探すのが楽しいのさ。(笑)

*****

花には興味ない。というか植物全般に興味がない。
人並みに好きな花はあるし、人並みに緑が好きでそれらに癒されはするが、育てたいとも思わない。

これも人格を疑われる要素となるのかな。女なら花くらい興味持てと?

…誰かに言われたことがあるな(爆)

昨夜、下のAさんの息子さん二人が「このたびはお世話になりました、班長さんには大変なことで…」と、花束を持ってきてくださった。飾られていた花束を、たぶんこの棟のみんなに配って歩いたんだろうな。
貰った花束、ババさまに持っていこう。ジジさまの仏壇に供えてもらうために。

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