2003/5/31(土)台風(爆)


10:03

晒される───ということについて昨日も書いたんですが、くしくもそれと似たようなことが、例の新聞記事『俯瞰的視野で見た<詩と小説>』に書かれていたんです。

詩が読まれないということを詩人たちは嘆き悲しむ。

けれど、詩が読者を持つことになったら大変なことになると言います。それはなぜか。

読まれるということは、否が応でも外部の視線に晒されることでもある。どんな反響があっても事態を受け入れるしかない

まあそれもわからないではない。それがいやなら読まれないように殻に閉じこもって書けばいいのだし、どんな書き方をしたっていいのだと思う。
あたしとしては、やはり読んでもらいたいという気持ちが強いので、自分のスタンスというものをしっかりと確立しなくちゃならない。なかなかできないんだけどね。(^^;;;

だけど、なかなか理解されにくい詩でもなんだけど、たとえば最近では受け入れられるようになってきたボーイズラブのジャンルでも、受け入れられたが故にパワーダウンしてしまっちゃうのも果たしていいのかなあとか思ったり。

読者に入り込まれたら、自分がいい加減なものを安穏と書いていることを見透かされる。

いい加減という言い方は少し言い過ぎなんだけど、ようするに、それまでは読者受けするものではないものを書いていたのが、読者がついたことによって自分が納得してなくても読み手に合わせたものを書かなければならなくなるということであります。
もちろん、それが悪いというわけじゃない。読者が大切だと思えばそうやって書けばいいわけだし。
けれど、すべての詩人、作家が読者に合わせて書いたとしたら、それはそれでつまらないと思うのはあたしだけではないでしょう。

調整能力だけで詩を書く人がふえ、社会に向けて毒を放つ作品が乏しく、外部で話題になるような作品が皆無に等しく文芸批評の片隅にも引用されないものばかりか、現代詩内部の評価に自足するに過ぎないのが現状。

そして。

読者がいなくて困る作品を目指さないで、大いに困る体験をして、詩はロマンチシズムにとどまってしまわないで、詩を現実的なものにしていかなければ将来がない。

なんというか。あたしとしては否定も肯定もしないというのが感想ですかね。というか、はっきりと将来がないと言われてもねえ。(^^;;;
あたしはどんな書かれ方をしてもいいじゃんと思ってるほうなんでね。ロマンチシズム大いにけっこう、現実感のないものでも大好き。むしろもっと現実感のない詩がふえてもいいやって思ってるとこがあるから。

さっきのボーイズラブでもそうなんですが、読者の受けを狙って書くとどうしても「なあなあ的」なものしか生まれてこないわけです。より過激でよりアナーキー(この言葉は以前中島さんが使ってた言葉)なものを欲しているあたしにとって、読者を意識したものは物足りない。読者なんか無視して自分の世界にどっぷりつかった、そういうものをあたしは求めている。

だから中島さんの作品が好きなんです。

だから、詩に関しても、自分の世界に入り込んだものを書いている人の詩は大好き。だから、もっと詩人さんには自身に溺れるくらい陶酔して書いてほしいなあって思いますね。他人なんかうっちゃってさ、超ナルシーでいいじゃんって。(笑)
あたしは文章に限っては羞恥心ない女ですからね。あたしは不埒な女ですよ、ガクトさん?(笑)←なんでそうくる?(爆)

さあて。台風の中、洗濯掃除してきまーす。(^^)/~~

【追記2005年】-----------------

↑で語られている「詩を現実的なものにしていかなければ」に対する私の感想が「現実感のない詩がふえてもいいや」だったんだけど、どうもそうじゃなく「現実感のない詩」という意味ではないかもしれないなあと今思った。
つまり詩自体を現実的に浮き彫りにしていくという意味であり、決して詩の内容のことを言及してるわけじゃないと今の私なら解釈するって感じかな。
ううむ。
私ってやっぱ読解力ない馬鹿なんだなあと、反省。_| ̄|○illi

13:22

自己を知ることは、自己を矯正することではない。自己を知ることは、自己を許すための回り道である(フランスの詩人 ヴァレリー)

この言葉は、お友達のさくらちゃんが日記に書いてたことです。
さくらちゃんは日記で『自分のことを知るためにも人と接するのがいい』ということを聞いたって書いてたんだけど。
あたしも昨日はあるお友達と濃厚に(笑)メモのやり取りして、いろいろと目からウロコなこともありました。

あたしはもちろんお友達のことは好きですけれど、何から何まで考えが同じってことはないです。あたしにはあたしのこだわりがあり、その人にもその人のこだわりがあるわけです。でも、だからといって、相手を嫌いになるってことはない。好きとか嫌いとか、そういうことを区切って考えるのってイヤだなあとあたしは思う。それはあーちゃんも似たようなこと言ってたし。
ただ、あたしは嫌われたくないっていうのが心の底にあって、だからついつい言い訳とかしちゃうんだけどね。まだまだ底の浅い人間です、あたしは。(^^;;;

話変わって。
昨夜はガクトさんのラヂヲを日本放送に聞きに行きました。(ネットだよ)

いやああん♪(笑)
メエル、ファックス待ってるっていうので、「人妻も♪」なんてガクトさん言ってたしー。でへへ。送らないけどね。(笑)
そういやその番組で、ガクトさんの好きな「ガンダム」の中のあるセリフを紹介してたけど、それが発展して男はこうあるべきだっていう話になったんだよね。

『自惚れる生き方』

自分を好きになるのはもちろんのことなんだけど、自惚れるくらいな気持ちがあればもっと行動的になれるってことなのかなとあたしは解釈したけどね。
ほら、よくナルシーとかっていい感じで受け止めてもらえないじゃない?
けどあたしは、自分がナルシー入ってるとこがあるから、そういう自分に陶酔してる人って大好き。
それにさ、物書く人間って、多かれ少なかれナルシー入ってると思うんだ。物書く、じゃなくても、ガクトさんみたいなアーティストだってそうだろうし。なんでかし表現したいと思う人間はそんな感じだと思うんだけどね。

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