03/05/09(金)晴れ、でも風冷たし。


18:31

以前サイトで公開していたエッセイです。
今読み返すとちょっと堅苦しいなあと思います。それと、読んだことある人もいるかもしれないけれど、一箇所書き換えたところがあります。まあ内容は誰も覚えてないと思いますけどね。

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「永遠につづく想い(改訂版)」-軌跡の残香

本の内容ではなく「あとがき」を読んでポロポロと泣いたことがある。そこには、まったく悲しい内容など書かれていなかった。それなのにどうしてだったのだろう。

永く生きていけば、たくさんの書物に出会い、心うばわれて感動するものに接する機会も増えていく。それらはすべて、自分が生きていくための「人生のバイブル」になる。自分はどのように生きていくべきか、どうあることが自分にとってより良いことであるのかを考えさせてくれる。書物とはつまり、人が幸せに生きていくための「心の糧」となるのだ。

私と「アンネの日記」との出会いは衝撃的なものだった。まさに運命の出会いといってしまっても過言ではないくらいに────

私はそれ以前に読んだ本で、あれほど感動を覚えたものはない。本を読んで涙を流すという、そんなことはそれまでになかった。あの時から、私は物思う人に変わっていったような気さえする。

そのころの私はまだ小学生で、物事をあるがままにしか受けとめられない幼い存在でしかなかった。だが、そんな私でもアンネの気持ちが理解できると思った。
私が初めて手にしたその本は、現在のような完全版ではなかった。完全版といっても内容はまったく変貌しているというわけではなく、削られていた部分が補足されたという、それだけのことである。
書かれた内容は彼女の人となりがよくわかるものだった。それだけでなく、一緒に隠れ住んだ人たちの人物像が、まるで知り合いのように感じられるくらい克明に書かれてあった。登場人物の誰が悪いとか、良いとか、読む人にとって思うのは基本的には自由なのだが、私はそんなふうに決めつけたくない。できれば、そんな狭い心を誰にも持ってほしくない。「こんな性格の人もいるのだ」と受け入れてほしい。あくまでも冷静な目で見てほしいと思う。

私も子供のころは心の狭い人間だった。自分と違う考えの人間を受け入れることができずに排除しようとさえした。それではいつまでたっても成長はない。これだけたくさんの人々が地球上に存在するのだから、その数だけ様々な「考え」があるはずだ。心を広くして「異質なもの」を認めることができれば、アンネたちを苦しめた偏見からくる人種差別もなくなるだろうし、世界はきっと変わると思う。

私は異国の少女の考え、想い、そして好きなものや嫌いなもの、夢中になれるものなどが、自分とまったく変わらないと知った。同じ時代にめぐりあっていたら、きっと仲のよい友だちになれただろう。だから、この本に登場する誰かに、自分と同じ考えの者がいるのをみんなは見つけるにちがいない。

それにしても、なぜ私はさめざめと泣いてしまったのだろうか。

問題のあとがきは、秘密警察に見つかってしまったのち、収容所へと連れていかれたアンネたちの行く末が淡々と書かれてあるだけだった。事実を忠実に書きしるしたそれは、おそよ涙をさそうというものではなかった。
そして、彼女の書いた日記の方はというと唐突に終わっていた。捕まる数日前のことである。その終わり方は当たり前のことだが、まるで普段通りであった。「じゃあまた」と書かれてあり、次の章で「その後の私」と銘打って、彼女の興奮した語りが続きそうなほどに、それは突然に途切れていたのだ。

それこそが理由ではないだろうか────

おそらく、生きていてほしかった、そして続きを書いてほしかったという私の想いが、涙させたのだと思う。そしてその想いは、この本を読んだ多くの人たちの代弁でもあるのだ。彼女が捕まり、収容所で死んでしまったことは誰でも知っていることである。だが、そうわかっていても、読み進んでいけばいくほど、きっと助かる、助かってほしいと思ってしまうのだ。

では、なぜアンネは助からなかったのだろう。捕まったすべてのユダヤ人が死んだわけではない。生き残った人たちもいるのだ。でもアンネは死んでしまった────
それが彼女の運命だったのだ。誰の上にも訪れる宿命なのだ。これが小説ならば、彼女はきっと助かったことだろう。
だが、彼女の若い命は散ってしまった。現実は、時としてどうしようもないほどの残酷さを私たちに見せつける。死んでいいはずがない者を無情にも黄泉の世界へと連れていってしまう。だが、彼女だけが特別ではないのだ。彼女が助かったのなら、死んでいったほかの全てのユダヤ人たちも助からなければならなくなるだろう。

私は、自分がなぜこんなに悲しく泣けてくるのか理解できなかった。自分が生まれるずいぶん前、一人の少女が死んでしまったのだというこの悲劇だけで泣いているのだと、私は思うしかなかった。
大人になった今、私たち人間の上には平等に死は訪れるのだ、ということを私は知っている。だが死期だけは平等ではない。年取ってからの人もあれば若くしてその短い人生を閉じてしまう人もある。
それを人は不条理だと言う。自分のように、輝ける未来が用意されているはずであっただろうアンネ。その彼女が、当然のように訪れるはずであった、この世の明日を見ることができなかった────特別ではないのだとわかっていても、幼い私はその不条理さを心のどこかで感じ取っていたのかもしれない。だから泣けてきてどうしようもなかったのだ。

生命とはなんと理不尽に奪われていくのだろう。そして生き残った者たちは死んでいった者たちの想いをかかえて、なんとつらく生きていかなければならないのだろう。
だが、私たちは生きていかなければならない。意味があっても、またなくても生きていかなければならないのだ。
はたして私たちの生は意味がないことだろうか────私はこの世には、その生に意味のない人間などいないと信じている。善人、あるいは悪人だろうが、何か意味があるからこそ命を授かり生きているのだと思っている。そうでなければ、そう思いこまなければ、自分を正気に保つことはできない。

生きていくということが、どんなにつらく厳しいことであるか、以前は精神の強い者には弱者の気持ちなどわからないと、傲慢なことを書いていた。
だが、今の私は違う。
強い者など一人もいないのだということに私は気付いた。それは多少なりとも私が成長した証なのではないかと思う。
その、精神の弱い私たちは、何かにすがりつかなければ生きてはいけない。いろいろなことに意味を持たせて、日々を精一杯生きているのだ。だから、アンネの存在は意味のないことではない。少なくとも私にとって、彼女の日記はなくてはならないものだったからだ。

彼女が生まれてこなければ存在するはずもなかった日記。それは私にとって心の友であり、人生の支えであった。彼女の残してくれた物のおかげで私は書くという行為が好きになり、彼女のように日記をしたため、そしてそれが高じて小説も書くようになった。
アンネは、私という存在をもちろん知らない。そして私も彼女と逢ったわけではない。 しかし、これほど彼女の心を身近に感じられることは、私にとってこの上ない喜びである。それだけで私は頑張って生きていこうと勇気づけられるのだ。
それだけではない。どこかでいま淋しく生きている誰かに、私はこの勇気をわけてあげたいと思う。私がその人のアンネになってあげたい、と────だから私は小説を書き続けるのだろう。

私はまず自分を救うために小説を書いている。そしてさらに私の書くものが、この空の下で悲しい気持ちを味わっている人への救いのメッセージにもなってくれることを願っている。
私のことを「心の友」と呼んでくれる人を求めて、これからも私は小説を書き続けるだろう。
アンネの魂が、私の心で今も生き続けている。彼女の想いは決して消えはしない。
私が生きつづけるかぎり、そして彼女の日記で心を救われる人がこの世に存在するかぎり────では、私はいったい誰の魂で生き続けることができるだろうか。

アンネの想いを受け継いだ私の魂。それには私自身の想いが付加されている。
その魂をいったい誰が受け取ってくれるのだろう。まるで親から子へと受け継がれる血筋のように────そうやって永遠に生きていくのもいいかもしれない。


あなたの心に

わたしをおいてください

あなたを救ってあげたいから

わたしの心に

あなたをおかせてください

わたしも救われたいから

こうやって手をとりあって

いつまでも生きていけたら

わたしとあなた

淋しくても悲しくても

きっといつか

輝くときがやってくる

だから歩きつづけよう

いつまでもどこまでも

世界のはてまでも


──アンネに捧ぐ──




「あなたに逢えて本当によかった」



「あなたに逢えて本当によかった・2」


20:27

皆さん、今日はアイスクリームの日だそうです。誰か食べました?(T-T)←食べてない模様。(爆)
けど、今日はあたしは吉野屋さんの牛丼を食べました。なんかクジがあったんだけど、牛丼並み盛一杯無料券が当たりました。(^^)v

昼からお出かけしたのですが、とうとう4台目のPCを購入。それと同時に物置状態になっていたフローリングの6畳間のお片づけを、旦那と一緒にせっせとやりました。疲れました。(´。`) はふ。。(「ポスター巻きしただけだろーが」←旦那の言葉^^;)
そうなんですよー。押し入れの中を整理したんだけど、いろいろお宝(あたしがそう思ってるだけ?^^;)が出てきて、それの整理もやることになり、もーたいへん。(^^;;;
あたしのLPレコードなんかもごっそり突っ込まれてるし、あとポスターがすごい数。あたしだけじゃなく旦那も集めてたもんで、とにかく何十本という数なんですよねえ。いや、百本以上あるかも。(爆)
旦那のはたいがいゲームのがほとんどですが、あたしはワケわかんない代物がいっぱい。(爆)
半分くらいが映画のポスターなんですけど、あとアニメとか漫画とかのポスターと、どっかの遺跡のポスターとか般若心経や曼荼羅のポスターがあって「なんじゃこら?」と笑われてしまいました。しかも「あんたらしいなあ」とまでも言われてしまった。ふん、どーせあたしはムーの愛読者でしたわよ。(爆)
あと、カレンダーも残してたんですよねえ。古いのなんか70年代のもありました。(^^;;;

まあ、そんなわけで、ひとつひとつくくってあったのを何枚か合わせて巻いていき、紐でくくってひとつのダンボールに詰め込む作業をしました。これがとにかく時間かかっちゃった。
だってさー、ほら、懐かしいのが出てくるわけですよ。旦那のは基本的にゲームのポスターなんでつまんないんだけど、あたしのは映画のもあるわけでしょ。これが懐かしいのばっかりで。
昔は映画見に行くと、必ずパンフと一緒にポスターも買っていたあたしです。まあ、何でもかんでも見てたわけじゃなく、だいたいジャンルは偏ってるわけなんですけど。
中でも市民会館にリバイバルできた映画のポスター、つまり、入り口に貼ってあったポスターまでも係りの人に頼み込んでもらってきたものも残ってて、なんかすごい懐かしくなっちゃった。
たとえば「エデンの東」とか「未知との遭遇」とかね。
あと初めて見た洋画「ジョーズ」のポスターも残ってて、これ見に行った日のことを今でも覚えてます。すごい人だったんで立ち見したんだよなあって。で、パンフがほしかったけど売り切れてて、しかたないのでポスターを買って帰ったんですよ。んー、なっつかしー。
それと、あたしの宝物である山崎努さんのポスター。(笑)
これは短大時代に手に入れた物で、短大の近くにあった化粧品屋さんに貼ってあったものなんですが、当時とにかく山崎努さんが好きで、どきどきしながら「これいらなくなったらください」と頼みに行ったんですよー。だから、ポスターの後ろに「○○様へ」って名前が書いてあるんです。
アニメのも懐かしいのがいっぱいで……とにかく、そういうのを「ほらほら、これ見て」ってな感じでやってたんで、もー時間かかっちゃってかかっちゃって。。

そんな感じで午後はお片づけしてましたが、まだ全部終ったわけじゃないです。ま、一日でできるとは思ってませんけどね。


というか。。。気になってます?(^^;;;
いや、気になんかしてませんか。。。どーせなんか白状するだろうと思ってたでしょ。。いやはや、わかりやすい性格ですよねっあたしって。
はい、今朝はちょーっとばかしショック状態でした。申し訳ないです。いつものことで。σ(^◇^;)

宜保愛子さん亡くなりましたね。

あたし大好きだったんです、宜保さん。で、すでに火曜日に亡くなっていたと今朝のズームインで知ってちょっと凹んでました。でも今はもう大丈夫です。
いろいろ詩とかエッセイとか、あとガクトさん語録を繰り返し繰り返し読んでいったら、すぐに平常心取り戻せました。

昨夜はガクトさんが以前やってたラヂヲ番組のバックナンバーを読みに行ってたんですが、ふたつ読んだところでまたシンクロっぽいことが書かれてあってウキウキしつつ寝たんですよね。
今朝はそれを朝一で書こうと思ってたんだけど、それどころじゃなくなってしまった。

んで、気を取り直して書きますが。

何でもガクトさんシークレットライヴとかやってたことがあって、それを躍起になって探し出すファンの人に困ってるとかそういうことが書かれてありました。おー、さすが人を驚かすことが好きなガクトさんなんで、やっぱそういうのやるよなあと。あたしもゲリラライヴをやってるから、なんか似てるよなあと。で、嬉しくなっちゃったという。(ただの自己満足です^^;)

自分の人生では自分が主役

それでー『Gackt語録』で励まされた言葉が↑のタイトルなんですね。(すごい長い前振りでしたね^^;)
ガクトさん「ブレイブハート」という映画を見て、それの『人は必ずいつか死ぬ。しかし本当の意味で生きている人間は少ない』というメッセージにとても感動したということ。
あたしも、今日はその言葉がとても心に染み込みました。

あたしは、やはり誰かの言葉でこうも簡単に立ち直れるんだなあと、そう実感しましたね。ええ、でも、何も言葉がなくても、なんだかね、最近では言葉だけでなく、いろんな人の想いが伝わってきてるなあって思います。
きっと、画面の向こうで誰かが祈ってくれている、そんな気がするのです。

あたしは独りじゃないって(^^)

みんなをぎゅっ♪


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