2002年6月13日 15:30(木)晴れ


天慈→ふりがな「とくがわ よしむね 」

現住所: 大日本帝国デューン砂の惑星アラキーン北の酒場通り

免許・資格:万引き4級取得、ダイエット8級取得

趣味:援助交際、はさみ将棋

スポーツ・特技・必殺技:ペガサス流星拳、スペシウム光線

いきなり何だとお思いでしょう。
これは「貴方の履歴書作ります」というコンテンツで作成した私の履歴書の抜粋です。
もともと、黒ねこさんちのかずらさんが、あちらの掲示板で話題にしていたものでして、私も楽しそーと思ってやってみたんですが、「こんなん出ましたけどぉ〜」という感じで、大爆笑してしまいました。皆さんもぜひ履歴を作ってみてください。で、どんなのできたか教えて。(笑)

というか、今確認してみたら、もともと飛んでやってみた履歴書作成のコンテンツが置いてあるサイトと、リンクを辿ってトップだと思った「我楽多部屋」のサイトは違うみたい───ううむ、よくわからんなあ。(爆)
で、「我楽多部屋」でもう一度履歴書作ってみたんだけど、今度は「あーる たなかいちろう」となった。(大爆)
免許、資格が「南斗水鳥拳初級取得」で、夫が「悟空」(笑)
やー、楽しい楽しい。ヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノ
さあ、シャレのわかる人はぜひ作ってみよう!!(みんなでやれば怖くない…って、違う?^^;)

とと。
そういうおバカなことを言ってるばやいじゃなかった。(爆)
今日こそは新聞ネタだ。(笑)
しかも、マジメ〜なやつを。σ(^◇^;)

えっとですね。詩人のことなんですが。

ちょっと前に慕さんがご自分の日記で、金子みすヾさんの詩のことを書かれていたのですが、今月最初頃の新聞のコラムに、慕さんが好きだと言っていた「こころ」という詩が紹介されていたんですね。
金子みすヾという名前は聞いたことありましたが、詩集は読んだことなかった私です。

で、そのコラムには、みすヾさんの半生が書かれていたのですが、胸打たれるものがありました。26歳という短い一生の中で、たくさんの童謡を作っていったということですが、亡くなった理由というのに衝撃を受けました。離婚した夫に子供の親権を渡したくなくて睡眠薬を飲んで自殺をしたのだと。
政略結婚はしたものの、娘を産み、妻として母としての生活を送りながら詩を書いていた彼女。それなのに、夫から遊郭の病を移され、それだけでなく詩作を禁じられ、文通を禁じられ、たったひとつ残された心の支えが娘であったという───それなのに、娘を取り上げられるとは、さぞかし辛かったことでしょうね。
だのに、当の娘さんは自殺してしまった母を「置き去りにしたんだ」と思いつづけたそうですが、夫に先立たれ、辛い思いをしていたときに母みすヾの詩を発掘してくれた人のおかげで、やっと母の辛い気持ちを理解できたということは、本当によかったです。
私、もーコラム読んでて号泣でしたよ。(泣)(笑)

よく、子供道連れに自殺──というのが報道されたりしますが、死ぬのなら一人で、子供を道連れにするもんじゃないって人は言いますし、私もそう思うんですが、本当いうと、それなら自分も自殺せずに頑張ればいいのにという気持ちもあったりします。
ただ、こういうことも一概に言えることではなく、特に、みすヾさんの時代では親権が父親にしかなかったというどうしようもない事実があり、それを覆すためには己の命を差し出すしかないという、それくらいの覚悟がいる時代であったわけです。
今だって、子供を助けるために自分の命を差し出す親は必ずいます。命とまでいかなくても、骨髄移植や臓器移植とかありますよね。あれは、大変なことです。内臓系の手術をしたことがあるのでわかるんですが、ほんっと病気でもないのに手術するのは躊躇しちゃうくらい大変です。

みすヾさんの娘さんは、今では母が自分を道連れにしないでくれてよかったと言っていますが、普通なら、残された娘がどのように辛く苦しい人生を歩んで行くかを、己の目で見られない辛さに負けて道連れにしてしまうのじゃないかと思います。ですが、彼女は娘を信じたわけですよね、世間を信じたわけですよね、たぶん。(私の想像でしかないですけど)
私、みすヾさんは、親として本当に素晴らしい親だったんだと思います。己の子供を信じていたわけですから。

自分の子供を信じる───

これが今の親には一番大切なことなんじゃないかなと思います。なかなか、私はそれができないんですけどね。σ(^◇^;)

それから。

我が詩の師匠とも言うべき(笑)井上嘉明さんが書かれていたコラムなんですが。
作家であった尾崎翠を詩人として見たら───ということを書かれていたのですが、私はこの作家のことをよく知りませんでした。

最近「第七官界彷徨」など、何かと注目されている、いわゆる忘れ去られていた作家だったのですが、何となくこの人に心惹かれるところがある私です。
尾崎翠という名前も何となく好きですし、その生き方も何となく共感めいたものを感じたりしますね。

で、井上さんは、尾崎翠のことをこう書いています。

『薄暗い屋根裏に住み、空想をめぐらすのを至上とする象徴詩人津田三郎、彼のように内省的で精神的世界に遊ぶ詩人が翠の好むタイプだったようで、自然主義は嫌いと広言する翠の小説にもどこか通低するものがある』

それを読んで、ああ、私もそうだなあと思いました。
ただ、井上さんの言われることでは、尾崎翠は

『屋根裏の詩人を偏愛する心と、郷里の自然や風物をこよなく愛する自然派的な心の共在』

があるということで、奥の深い作家みたいですね。
ちょっと、尾崎翠の小説も読んでみたい気もしないでもないです。

それにしても、最近ちょっと詩というものを書いてません。

書いて書けないことはないと思いますが、こう、なんていうか内から迸るものがないんですよね。魂の叫びというか、心の彷徨というか───そういうものによって突き動かされて書かれるものですから。すくなくとも私は。


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