2002年5月18日 14:55(土)曇りのち晴れ


朝から天慈さん、「なんじゃーこりゃ?」と叫んでました!!

いやー、まいったね。(^_^;)
私にとっての物語ってこんなもんじゃないよとか。
こーゆーのもそりゃアリだろうけど、私はイヤだとか。
とにかく、こんな欲求不満な終わり方の物語ってないよなーと憤慨して始まった土曜日の朝でした。(大爆)

ええと。
そのことについてはまた後ほど語るってことで。

ということで「天慈死亡事件第二弾最終日」いってみよー!!

えっとー、11日土曜日の前日は、土曜日が仕事が休みである義母んちに息子くんはお泊りだったんですね。
ところが夜になって義母から電話があり、息子が37℃の熱を出したと言ってきたのです。でもまあそんなにしんどそうじゃないってことで、そのまま様子をみるということでしたので、私は安心してぐっすり寝させていただきました。
ただ、土曜日は義母も米子の病院に行く予定で、息子もそれについていくと言っていたのですがそれはまあキャンセルだよなーと思いつつ、私も病院に行かねばならんし、私の母も土曜日はちょっと来れないと言ってたので「さて、どうしよう」となりました。

で、ない頭を振り絞って計画を立てたのですが。

まず、一応熱が出たわけだから(土曜日朝には下がってた)息子も病院に行って診てもらい薬をもらわなくちゃならんわなと思いました。最初は私の行く病院の小児科に連れていこうかと思いましたが、ややこしくなりそうなのでそれはやめにして、ちっちゃい頃からお世話になっている病院さんに行ったほうが早いかもと思いました。
ということで、まず、受け付けしてからすごぉーく時間のかかる総合病院(笑)に車で行って受け付けをすましてしまい、それからそのまま息子の通う病院まで送り届けてもらって息子の診察をしてから歩いて今度は私の診察に行くってことにしたのです。

ところがねー。これがちょっと誤算でしたね。(^_^;)

第一に私の受け付けがけっこう早い番号だったってこと。でもまあ、呼ばれたら呼ばれっぱなしでもかまわないと思うのでそれはまあいいんですけど、第二の問題が。
息子の病院は診察が9時からなんで、その10分くらい前についたのですね。で、受け付けして小児科の待合室に行ったら一組の親子しかいなかったのですよ。ところが、あとから来る親子ばかりが先に呼ばれて、結局息子の診察は10時頃になってしまったのです。ううむ、どうやら電話で予約取ったか、あるいは誰かがまとめて受け付けをしてしまっていたかだったみたいですね。

でまあ、やっとそこを出て病院についたのが10時半頃だったのですが。
土曜日は雨が降っていたので、私も息子も長靴はいててなかなか歩きにくかったー。(T_T)
でね、歩道を一列で歩いていたのですが(えらい! 天慈さん親子!^^)、ある程度歩いていたら前方から中学生らしき4人の女の子がチャリコで並列走行してきたと思ってくださせい。(爆)
私、いっつも思うのですが、昔と今とでは変ったのですかね? 自転車の走行規則って。昔は並列はイカンと教えられたもんですが、今の子供たちってみんな並列してるみたいなんだけど。
歩道は確かに広かったし、別に並列で走ってても問題はないかもしれないけれど(車から見たら)歩道っていうからには歩いてる人もいるわけで、傘をさしてなければなんとか通れるかもしれないけれど、そのときは私も向こうも傘をさしてるわけですよ。
子供たちは私の姿をとらえても一列になる気配もなかったので、ちょっとムッとした私は、いつものごく意地悪心がムクムクと芽生えてきて(爆)、わざとよけることをしませんでしたね。
しかし、彼女たちもよけようとしなかったので、ぶつかりそうになってしまいました。「ひゃっ」とか声を上げてたようでしたが、道をゆずってあげようという気持ちがあの子たちには芽生えてこなかったのかと、ちょっと悲しい気持ちになってしまいました。
というか、ごく普通な感じの子供たちだったのに、そんな常識的なことわからないのかと──そんな一見普通に見える子供たちが今は一番危ないって言われてるのも、なんとなく頷けちゃうなーと思った一瞬でした。

さて、10時半頃にやっと病院について、内科の待合室についたとたんに名前を呼ばれました。はら、よかったわーと思ったのも束の間、診察室に入って(この間の処方箋間違い事件のセンセーでした^^;)「熱は下がりましたけど、喉がどうやら腫れてるようで咳も出てきました〜、ついでに頭痛も取れません〜」と言ったとたん、「紹介状書きますから、耳鼻科に行って」と言われてものの数秒とたたないうちに診察はおしまい。
思わず「へ?」となってしまいましたが、言われるままに耳鼻科に行きました。あそこの耳鼻科は診察は初めてだったので、ちょっとビクビクものでしたが、ところが耳鼻科で待たされることまたもや延々。(爆)

やー、耳鼻科は患者さん多いですねぇー。(^_^;)

花粉症がいかに猛威を振るっているかがよっくわかりましたさ。
結局私の診察が回ってきたのが12時前。私もだけど息子も待つことにヘトヘトになってました。まあ、息子くんはゲームを持ってきてたので退屈しのぎにはなったみたいだけど。私は耳鼻科にいい記憶がないし、いろいろ診察室からガチャガチャ器具の音とか、ゴォーっとかいう得体の知れない音がしてくると、気になって気になって仕方なく、せっかく時間つぶしにと持ってきた本も読んでるどころじゃなかったです。(T_T)

でもまあ、いよいよ診察台に座り、喉を診てもらい、鼻の中もついでに診てもらいましたけど、センセーの言うことにゃ、確かに喉は腫れてるようだけどひどい状態じゃないし鼻もキレイだし心配することはないと言われました。で「頭痛がするんですけど」と言ったら「でしょうねぇ」と言われただけで別にどうこうとは言われませんでした。うーむ、ちゃんと説明はしてほしいぞっと思いましたが、「熱が出たからその影響だろう」と勝手に思っておくことにしました。(大爆)
で、喉に薬塗りましょうって言われて「ゲ!」と思いましたが、腹をくくってクチを開けたんですが、シュッと吹きつけられてもなにも感じませんでした。胃カメラのときに喉にシュッとされたときもなにも感じなかったのですが、ホーッと胸を撫で下ろしましたよ、うん。吹きつけられたあとに、ほのかにうがい薬の香りが鼻につーんとしましたけどね。(笑)
それから口を開けてしばらく吸入だかいうものをして、それでおしまいでした。5日分の薬を処方してもらって、病院をあとにしました。
あとは、病院の近くのスーパーで買い物して、汽車に乗って帰ってきました。

そうそう、その汽車なんだけど。ちょっとしたハプニングがあってね。
まだ時間があるんで待合室で待ってたんだけど、時間が近づくにつれて人がやってきて、その中にちょっとヤーさんっぽい男の人がいたの。
そしたら汽車がホームに入ってきてもキップ切りに出てこないからその人怒っちゃって「われぇ、なにしくさっとんねん、キップ切りに出てこんかいっ」って大阪弁で食ってかかってるのよ。ひぇーと思ったんだけど、聞けば自動改札になってたんだって。
その人も、この間来たときはそんなんじゃなかったとかブツブツ言いながらホームに出ていきましたが、私も知らなかったので慌てて息子とホームに出ていったのね。言われてみればすみっこのところに小さな機械があってそれにキップを通すようになってた。でも、あれ知らなかったらわかんないよなー。というか、他の人たちみんな改札せずにホーム出てるし……なまじ私も今まで駅員さんが出てきてキップ切ってるのを経験してたから、駅員さんが出てくるまでジーッと待ってたのよね。あのおじさんが怒り出さなかったら、ずーっとそのままバカみたいに待ってかも。
ちょっとおじさんに感謝♪と思ってたんだけど、あとで旦那にそのこと話したら「その怒った人もバカだ」って。「今までがそうだったからといって今度来たときもそうだとは限らない。どうなってるんだと聞くのはいいとして、怒って怒鳴りつけるのはどうかと思う」だって。で、「聞かずにボケーっと待ってるあんたもバカだ」と言われました。(^_^;)
それと。汽車に乗ってみたら、運転手が新人さんだったらしく、やたらと付き添ってる車掌さんとデカイ声で復唱してるのがおかしかったです。なんだかゲームの電車でGOでもやってるみたいだなーとか思って。(笑)

まあ、そんなこんなで「天慈死亡事件第二弾」は終わるわけですが、今回の病気でも感じたことなんだけど、私がほんっとに具合悪くしているときって息子がすごく優しくてジーンときたなーって。(^^)
ほんとにしんどいときって他人のことなんか考えられないもんですよね。たとえそれが旦那であろうが子供であろうが、いろいろ気にかけてあげることができない、それは当たり前なんだけど。

息子なんか、逆に気を遣ってくれるわけです。

私が一番ひーひー言ってるときなんか、ちょっとでも音出しちゃいかんと思うらしくて絶対声はかけてこないし、おとなしーくゲームとか本とか読んでTVもつけないし。
しかも、台所のことを旦那がしてくれてたんですが、今回は息子も「僕お皿洗いするよ」と自分からかって出てくれたりして、いろいろお手伝いをやってくれてました。
一番カンドーしたのは、だいぶ具合がよくなってきたときに「これ読んで」と紙切れを持ってきた息子くん。それにはこう書かれてありました。

「早く元気になってね ○○○より」

で、ちょっと前まで息子が夢中になって読んでた布浦翼さんの「ぴくぴく仙太郎」に出てくるミヤちゃんの絵が描いてあって「みゃーみゃー」と書き添えてありました。
思わず「じぃ〜〜ん(T^T)」となった母天慈さん。こういうときは子供がいるっていいよなーとか思ったりして。(爆)

でね。

私の母にもしみじみ言ったのですが「母親が身体弱いっていうのも悪くないかもね」って。でも、それ言ったら「私が元気だったからお前はなにもできない子になったって言うんかいな」と母に言われちゃいましたが。(^_^;)

でもまあ、それは確かにそうだと思うよ。

ただ、だからといって母が元気で病気ひとつなく寝こんだことが一度もないっていうことは、それはそれでいいことだと思うし、だから私がなにもできなくなったとは違う──そういうことじゃないと思います。性格とかも関係すると思うから、別に私が身体が弱いからって息子が何でもできる子になるかといったら、それも疑問あるしね。
でも、確実に「自分がしっかりしてお母さんを守ってあげなくちゃ」って心に芽生えることは確かだと思います。
私なんかはやっぱり子供の頃「お母さんがいれば大丈夫」ってそう思っていたからね。「守ってあげなくちゃ」とは思ったことなかったよなー。(^_^;)
とにかく、私は身体が弱い(身体というか精神が弱いんだろうな、きっと^^;)という事実は事実なんで、それは仕方ないことなんだから、それを踏まえた上での親子関係を築けばいいんですよ、うん。

ということで、今回を持ちまして「天慈死亡事件第二弾」はおしまいです。
次に、最初に吠えたことについて語りたいと思います。

この間から、宮部みゆきさんの「ブレイブストーリー」読んでるって言ったじゃないですか。新聞で連載されてたやつなんだけど、完結してから一気に読むのが好きな私だから一年とちょっとの間連載されてたそれを切りぬいて取ってたんだすよね。で、今回読み出して今朝読み終わったのですが。
最初はなんというか、ファンタジーというよりは主人公の父親が別の女の人とデキてしまって離婚するじゃーなんじゃーとドロドロ人間模様って感じで、けっこー身につまされるような内容だけど感情移入してどんどん読めてたんですね。
すると、途中からバリバリなファンタジーな内容になっていって、それがまあおもしろくないっていうわけではないけれど、あまりにも前半と内容が違いすぎて違和感があってファンタジー部分はなかなか進みませんでした。
宮部さんのことはよく知らないのですが、聞くところによるとかなりゲームが好きらしいですね。とくにRPGが。
物語の後半のファンタジー部分もかなりRPG色が濃くて、これって新聞愛読者のお年寄りの方には、なかなか受け入れられないんじゃないかーとかそんなこと考えてました。
まあ、よくよく考えて読んでみれば、現世での主人公が成長して行く過程がファンタジー部分で描かれているのがわかると思うので、その意味ではなかなかおもしろい描かれ方をしているなーと思いましたけど。
ブレイブっていう意味がわかんなかった私なんですが(爆)、今朝「こんな終わり方ってないよー(><)」と叫んでいた私に「お、やっぱり読んでたか。あんたの好きそうな連載を新聞でしてたなーって思ってたんだ」と言った旦那。「ブレイブストーリー…勇気の物語っていうんだよな」と、ここにきてやっと「ブレイブ」が「勇気」だと知った私。(おバカだよなー^^;)

それにしても、このラストは納得いかん。(爆)
なんというか、これからってところで「完」になってるんだもん。
ワタル(主人公)は、自分と母親を捨てていってしまった父親がまた自分たちと暮らしてくれることを夢見て、その願いを叶えてくれる幻界(ファンタジー世界のことね)の女王に辿りつくための旅を続けてきたわけだ。ところが、幻界での理不尽なことに憤りを感じ、それを正してほしいという願いも出てきてしまう。ふたつの願いで揺れ動く彼の心。
それに友達であるミツルもこの世界に来てて、彼がどうなるか、そして自分はどうするか、女王っていったいどんな人とか、とにかくいろんな謎がそのままで終わってしまったのですよ。
なんというか、いろいろ考えてみれば、いろんな答えが出てくる話であり、この小説って物語というよりはどちらかというと純文学系の小説だなーと思った私。つまり、ひとつの答えを提示するのではなく、読む人それぞれが答えを導き出す小説、まさに純文学。
これを、マルチシナリオであるところのRPG小説であるといえばそうかもしれないし、考える小説であるところの純文学小説といえばそうかもしれないけれど、決して「物語」とはいえないよなーと思いましたね。
これがもし、ちゃんと続きがあれば何も言いませんけど、これ以上の続きはないってことになったら───謎解きも何もしてない小説はちゃんとした物語ではないですよ、絶対。
物語は、そのラストがちゃんと描ききれているから物語として成立するのであって、この「ブレイブストーリー」はまったくラストまでちゃんと描ききれてない。どうしてこんな書き方をしたのだろう?
確かにこういう斬新な小説もないことはないでしょうし、これも一種の新人類的な小説ともいえるのでしょうけど……なまじおもしろいなーと思いつつ読んでいたもんだから、なんかすっごく裏切られた気がします。(`´メ)
私も感情のある人間ですから、そんなふうに感情的になったりしちゃいますけどね。ま、だからといって、栗本さんのグインに対して「裏切られた」と思った人たちが作者に対して腹いせのいやがらせをするよーなことを、私も宮部さんにするかと思ったら大間違いなんですが。(爆)
でもま、こうやってブチブチ呟くことくらいは大目に見てもらってもいいよね?σ(^◇^;)

そんなことを思った小説でした。
でも、けっこう宮部さんの文体は嫌いじゃなかったな。
ファンタジーはあまりおもしろいとは思わなかったけど(爆)、現代の部分はすごーくよかった。他の宮部作品も読んでみたいなって思いましたよ、とくに現代物。(^_^;)

あ、それから。

本日はまたまた調子こいてるM氏が「かりん党」で「M氏の小部屋」を更新しましたよ。(笑)
ま、ごくごく一部のマニアにしかウケない話題だから、それほどたくさんの人が待ってるってわけではないでしょーけど。(爆)
ご興味ございましたら、読んでやってくださいませ。
どこが更新されたかはご自分たちで確かめてやってくださいな。もー私ノータッチなんで、よくわかんないです。一応「SIS」の更新記録に詳しく書いてありますけどね。σ(^◇^;)



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