2002年3月10日 13:28(日)晴れのち雨


現在執筆枚数39枚!!
一枚だけですかい。
ところがなんと「太陽の刻印」は
6枚書いちゃったりして…(笑)



これからしばらく午前中や夜はパソを立ち上げないことにしました。
今日はそれでも熱が冷めないうちにと、8日の映画の感想を書いておこうと思いまして。
ネタバレにはなってないと思いますが、どうせほとんどの人が原作の「指輪物語」を読んでらっしゃると思うので大丈夫かと思いますが。
まあ、私は読んでないし、たぶん3部作全部を見終わってから原作は読むと思いますので、そういう観点で書かれていると思って安心して読んでもらってもいいと思います。たぶん。



世界を滅ぼす指輪を巡る壮絶な戦い───と銘打たれている「ロード・オブ・ザ・リング」つまり「指輪物語」は、結局その指輪を捨てに行くという話なんですね。(笑)
まあ、そう言ってしまうと身も蓋もないわけで、そうは言ってもその道中が過酷な試練の旅とも言うべきものなんですが。
それにしてもあのプロローグは長すぎましたねぇ。や、それがいかんというわけではないですが、あのプロローグだけで最低一本は映画が撮れそうでしたよ。(^_^;)

さてはて。
体調が悪かったときに見たというのもあるのですが、あの長いプロローグのあとで画面を流れる主人公フロドの住むホビットの村の風景を見ていたら、無性に涙が出てきてしかたなかったです。(><)
私もあんなところに住めたら、平凡だけど健康的で幸せな退屈さの中で暮らせるかなあとか、そんなことを思いました。(あうう…かなり気力が萎えてます^^;)
というか、この先、この映画を思い出すたびに体調が悪いのにそれをおして見にいったんだなーとそのときの自分の気持ちなども一緒に思い出すことになるんだろうなとか。

丁度20年ほど前にも私は似たような症状で苦しんでいました。ほんと今回もそのときとそっくりな症状だと思います。
で、そのときにやっぱり体調悪いのをおして見に行った映画があったんですね。それは「1000年女王」という松本零士さんの映画で、駄作だと言われてた映画ですが(爆)、私にとっては思い出深い大切な映画なんですよ。私、もしかしたらの松本さんの映画の中で一番好きかもしれない。サウンドトラック担当が喜太郎だというのも理由の一つですが、あのラストは私のツボだったんですね。切なくて切なくて、映画を見つつ滂沱の涙を流してました。で、見ている間はまったく爽快で、体調悪いのなんか忘れてました。でも見終わったとたんにまたしても悪くなったんですが。(^_^;)
それからしばらくして短大のときの施設実習のときに、泊まりこみの実習だったのですが、ある夜にTVを一人で見る機会があって(話すと長くなるので割愛しますが)、たまたまその夜にやってたのがその「1000年女王」で、再びそれを見て一人静かに泣いた記憶があります。
そんなふうに、これから「ロード・オブ・ザ・リング」を見たら、そのときの気持ちや体調を思い出すんだろうなと。

ところで。
お友達の金田さんが、その指輪を捨てに行くフロドのお供をする剣士アラゴルンとボロミアの区別がいまいちつかなかったといってましたが、実は私もそうでした。(爆)
二人がエルロンドの館の一室で、かつて冥王サウロンの指を切り落とした剣の前で出会ったとき、どっちがどっちかわかんなかったんですよねぇ。旦那は「違うじゃん」と言ってたけど、やっぱ似てるよー。(^_^;)

昨日もキャラ至上主義にもツボだと言いましたが、確かに名前をなかなか覚えられなかったということはあったにしても、なかなか個性的なキャラというか、実にオーソドックスなキャラたちが目白押しで良かったです。
実はパーティのうちの一人、弓の名手のエルフ族の王子レゴラスはかなりの美男子というのを聞いてたんですが、いろいろな紙面で見ても「えー、そおーかなー?」と思ってました。(爆)
ところが、画面上で見たときに「おおっ! これは確かに美しい!」と感嘆いたしましたね。(笑)
とにかく弓を操る姿が、顔に似て美しい。加えて身軽な戦いぶりが実に洗練されてて、やーいいもの見させていただきましたって感じでした。ただ、大勢の敵に向かって至近距離で弓を射るのですが、あんなに素早く次から次へと弓を射るのって大変なことなんじゃないかなー、よくできるよねーと思いました。
それと、どーでもいいことなんでしょうが(笑)、背中に背負ってる矢ってそんなにたくさんあるようには見えなかったんですが、よく戦ってる最中に矢がなくならないなーと。戦い終わって戦場から矢を集めて回ってるのだろうかと、ふと思ってしまいました。旦那など「矢に糸でもついてたんじゃない?」と言ってましたが。それはあんまりだよねぇ。(大爆)

で、私が名前を覚えたキャラは主人公のフロドを導く魔法使いのガンダルフとフロドの親友サムと友達二人組みのメリーとピピンでした。(笑)
フロドのキャラも今回けっこう気に入ったのですが、サムはそんなにかっこいいというわけじゃないけれどなんか好きでしたね。
私はオープニングのホビットの村の風景や、ガンダルフがフロドに諭して聞かせるところでジーンときたのですが、旦那はラスト近くでフロドが仲間たちと別れ、一人で行こうとするところを川でおぼれそうになってもついていこうとするサムの姿にジーンときたといってました。「友情っていいねぇ」と。(^_^;)
外道女の天慈には、ちと別の感情がわきかけましたが(爆)、そこはそれグッとそれを押しこんで、確かにサムとフロドの友情はいいなあと思いました。(^^)
というか、サムはまあ親友だからいいとして、実は私が一番気に入ったキャラは、成り行き上旅にくっついてくることになってしまったメリーとピピンの二人組みです。トラブルメーカーではあるけれど、普通こんな危険な旅についてくるもんだろーかと。それがラスト近くでは、フロド一人逃がすために自分たちを犠牲にしようとする───(T^T)くぅー、なんてヤツらだ。最高ですな。

さて。
今回の作品で一番心にグッときたところは、フロドが「この指輪さえもらわなかったら、こんな危険な旅に出ることもなかったのに」とくじけそうになったとき、その指輪を自分に与えた義父ビルボの友の魔法使いガンダルフが言った言葉。

「人は困難に直面したときに他のせいにする。だが、一番大切なことは与えられた運命を嘆くことではなく、自分が今何をすべきかを考えることだ」

とまあ、この通りだったかどうかは定かではないけれど、そう大きな違いはなかったと思います。見ている私の体調が不調だったからというのもあるんだけど、今の自分にズシリとこたえる言葉だと思いました。

ブラボー、ガンダルフ!(笑)

ジジ専天慈さんですので(爆)、たとえご都合主義と言われても、ガンダルフはもう一度復活してほしいと思います。だってさー、あれは絶対死んだとは言えないと思うんですけど。(^_^;)

とまあ、天慈の「ロード・オブ・ザ・リング」愛情たっぷり感想文でした。

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