2002年2月27日 19:01(水)雨


現在執筆枚数8枚!!
一枚しか書けなかった(T_T)



こんな話を聞きました。
ある人が夕食にお酒を飲んで、それからコタツでうつらうつらと居眠りしてたそうです。で、その人の奥さんが「こんなとこで寝たら風邪ひきますよ」と起こしたんですね。そしたら、その人はふっと目を覚ましこう言ったそうです。

「夢を見てた。草をかき分けてもかき分けてもなかなか進まないんだ」

それから布団に入り眠ったそうですが、明くる朝その人は寝床で冷たくなっていたということです。

これは実話です。

この話を聞いたのは旦那なんですが、旦那曰く「ある意味一番いい死に方だなあ」と。
死ぬってことはいいも悪いもないと思いますが、旦那の気持ちもわかります。ようするに、病気などで寝たきりになってずーっと家族に世話してもらいつつ生きていくのは双方にとって辛いことですよね。できれば迷惑かけたくないって思います。
日頃から迷惑かけることを気にするなって私も言ってきてますし、私自身も迷惑かけつつ生きていってる。人間は生きているだけで迷惑をかけてるもんだって誰かが言ってましたが、迷惑かけるってことを気にすることはナンセンスであるっていうのは頭ではわかってるんですけど、やはり少なからず気にしちゃいますよね。
だから迷惑かける分は「人にはやさしく」したいし、私はしているつもりです。人によっては「あなたはやさしくない」って言う人もいるかと思いますが、悲しいけれどそれを違うとはいえません。私がどんなにやさしくしているつもりでも、人によってはやさしいわけじゃないと思われてしまう人だっているでしょうし。それはもう仕方ないことです。私は私が信ずる「やさしさ」を提供していくだけです。

とと……ちょっと話がズレちゃいましたが。

こういうことを考えたというのも、お友達の凪沢さんがリクエストで短編を書かれてて、さくっと読みやすかったので今朝ちょっと読んだためなんですね。→「Open your blue eyes」
あと、リンクしてくれた黒ねこさんの書いてた「楽な死に方」っていうのを読んだためっていうのもあるんだけど。
私にとって一番楽な死に方ってやっぱり「ベロベロに酔っ払って雪の中で眠る」だなーと。ただ、ベロベロに酔っ払うって経験がないので、そこまでいくのに気持ち悪くなって吐いたりとか、急性アルコール中毒になっちゃうんじゃないかなーなんて思ったり。
所詮、楽に死のうなんて「甘え」なのかもしれませんね。

ところで。

久々に中島さんの日記で、共感めいたことを感じたのですが。

昨日の日記で、詩人って小説家ってこういうものだ──みたいなことを書かれてまして、ああ、私もそうだよなあって思いました。
詳しいことは飛んで読んでもらえたら嬉しいですが、ようするに、皆さん自分の子供のことなんかは大きくなったらこうなるだろうか、ああなるだろうかといろいろ想像したりするのでしょうが、そういうのをすべての子供に対して思いを馳せるってことをする人が詩人であり、小説家であると──そう中島さんはおっしゃられていました。
物語とは「時の物語」なんだそうです。で、「今」しか見えない人には、「文学」は書けるかもしれないけれど「物語」は書けないのだと。
私もけっこう「今」しか見てないですが、いろんなものを見、そして聞き、拙いながらもいろいろいろいろ思い、考え、自分なりに想像したり意見をはじき出したりしているつもりです。

私は中島さんのように「物語れる作家」になりたいと思います。

それから、今日の日記にも興味深いことを書かれてました。何かひとつに命をかけて───は、なかなかできないなーって。(笑)
私の場合も、いろいろ手を出したりしてますが、中島さんには負けます。しかも、いろいろ手を出されてる上に、それらがプロ並なんだもん。私はただちょっとだけかじってるってだけで。
中島さんがおっしゃっておられるように、ひとつのことだけを一生懸命心血注いでいる人を私もすごいなあと思うし、尊敬もしてます。(中島さんはうらやましいと言ってましたが)
でも、ひとつだけを選択して、それ以外を排除するのだけはしたくない。それは中島さんの気持ちと同じです。私はどんなものでも認めたいし、どんなものでも肯定したい。もちろん、ひとつのものしか選べないっていう人も認めたいです。これは神かけて言えることです。信じてほしいし、信じてもらえなかったら悲しいですね。

さて。

やっと3巻まで読みました「ロトの紋章」を。
これってなになに? 設定は川又千秋さんなんですね。しかも、脚本まで別の人が書いてるそうで。なんと三人でタッグ組んで作り上げてるときたもんだ。
ほおおお〜、さすがですな。確か、かなりしっかりしたストーリーだったと記憶はしてましたが、この3巻では早々と天慈さん号泣。(大爆)
主人公は勇者アルスなんですが、彼と共に戦う三人のケンオウという存在がいるわけですね。拳王、剣王、賢王──で、剣王の血筋であるサーバインという男が出てくるのですが、彼は呪われた剣に魅入られて悪となりアルスを襲うんです。(これがまーいい男でねぇ^^;)
だけど、結局死んじゃいます。詳しくはネタバレになるんで書きませんが、結局サーバインの弟が剣王となるわけですが、この兄弟の死別が泣かせます。(T^T)
それから、アルスを赤ん坊の頃から見守っていた美しい剣の使い手であるルナフレアがアルスの腕に抱かれながら死んじゃいます。泣きます、号泣もんです。(T^T)
でも天慈さん、今のところ前勇者と一緒に戦った賢王カダルが好みです。(^^)v

ところで、川又千秋さんといえば。
何冊か本を持っている天慈です。もちろん、SFばっかです。当たり前ですが。「宇宙船∞号の冒険」は傑作です。
あと「星々の声」とか「夢の戦士」「スター・ファイター 蜃気楼の少女」などは学生の頃夢中になって読んだ覚えありますね。とくにこの「蜃気楼の少女」はコバルト文庫から出てたんですよ。昔はこういうSFジュブナイルが多かった。いい時代でした。うおお…宇宙船∞号がまた読みたくなってきたぞ。

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